ザルツブルク南野が帰国 リオ五輪影響も「爪痕は残せた」収穫強調

 オーストリア1部ザルツブルクに所属するリオデジャネイロ五輪代表FW南野拓実(21)が19日、年内の全日程を終え、羽田空港着の航空機で帰国した。

 年内最終戦となった17日のボルフスベルガー戦では2トップの一角として、8月20日のマッテルスブルク戦以来15試合ぶりに先発出場。前半6分にペナルティーエリア手前から豪快な右足ミドルで先制点を突き刺すと、2分後には左からのクロスを左足で合わせ、開始8分間で2得点を叩き込んだ。9月11日のアドミラ・ヴァッカー戦以来、今季2度目の1試合2得点に「スタメンで絶対に結果を残したかったですし、何とか爪痕を残せたかなと思います」。

 今季はリオ五輪でチームを離れた時期もあり、リーグ戦20試合中、先発出場はわずか2試合にとどまっている。ただ、途中出場も含め、出場9試合6得点と数字も残してきた。「自分としては納得のいかないシーズンですが、スタメンにふさわしくない選手とは全く思っていなかった。でも、その中でやり続けなければならないという葛藤や、いろいろと感じたシーズンでした」と実感を込めながら振り返った。

 自らの起用法について、オスカル・ガルシア監督の下に何度か直接会談に訪れたことも明かし、「簡単に言えば、FWで勝負したいと伝えた」という。結果が求められた背水の状況での2得点に「監督への何よりのメッセージになったと思うし、自分の中のモヤモヤしていたものが、ほんの少しだけど晴れたかな」と安堵も口にした。

 来年の目標については「チームの誰よりも結果を出して、A代表に選ばれること」と簡潔に語った。FW浅野拓磨(22)=シュツットガルト=や久保裕也(22)=ヤングボーイズ=らリオ五輪世代がA代表に名を連ねていることもあり、自身も15年11月以来の代表復帰を思い描いた。

 苦難のシーズンを経験し、「悩んでいるというより、状況を打開しようと試行錯誤して努力した自負はある。自分も成長できたし、何も手ぶらで帰ってきたわけじゃない」と収穫を強調した。来月には22歳となる若武者は、一段と逞しさを増していた。

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