J1磐田入団内定の東福岡・藤川虎太朗、大先輩の長友追う 五輪から海外へ

 J1磐田への来季入団が内定した東福岡高のMF藤川虎太朗、J1G大阪に入るMF高江麗央、J1鹿島入りが決まったDF小田逸稀(いずれも3年)が12日、福岡市内の同校で記者会見し、抱負を述べた。昨年の全国総体得点王の藤川は2020年東京五輪優勝と将来の海外でのプレーを目標に掲げた。08年北京五輪での活躍を機に海外移籍を実現させた大先輩の長友佑都(インテル)を追う。

 「(4年後の東京)オリンピックで日本を優勝させる」。磐田への入団内定会見で目標を口にした藤川は、会見後には「J1で終わるつもりはない。五輪後に海外へ行きたい」と熱望した。

 目指すのは東福岡高の大先輩、長友が通った道だ。J1のFC東京に在籍していた2008年の北京五輪での活躍がA代表入りにつながり、10年W杯南アフリカ大会での16強入りに貢献。同年夏、イタリア1部セリエAのチェゼーナに移籍した。

 「先輩の努力を怠らず、謙虚な姿に憧れている」。3月に日本高校選抜の一員として遠征したドイツで「(相手は)体がでかく、日本では考えられないパワーやスピードを持っていた。彼らと戦えるのは海外しかない」との思いが強まった。

 磐田からも「夢は閉ざさない」と将来の海外移籍を容認されたという。8月に2度、磐田の練習に参加した際、元日本代表の名波監督から相手との駆け引きを学んだ。「選手思いで尊敬できる監督の下で成長したい」。まずは磐田でのレギュラー獲得がノルマだ。

 正確なキックで昨夏の全国総体で得点王。1月の全国選手権との夏冬2冠を達成したが、J1福岡の冨安ら同世代で活躍しているJリーガーは多く、藤川も「焦りはある」と認める。五輪経由世界行きのルートに乗るため、一日も早くJのピッチに立つ。

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