愛媛“ダービー”制し5位!いざJ1
「J2、愛媛3-0徳島」(23日、ニンジニアスタジアム)
J1昇格プレーオフ進出を決めている愛媛が3-0の快勝で徳島との“四国ダービー”を5年ぶりに制し、クラブ史上最高位の5位でリーグ戦を終えた。夢のJ1昇格を目指し、29日のプレーオフ準決勝で4位のC大阪と敵地・ヤンマースタジアム長居で激突する。徳島は14位に終わった。
夢に向かう男たちは強かった。宿敵・徳島から3ゴールを奪う快勝。2010年9月の対戦以来、実に5年ぶりとなる“四国ダービー”の勝利で最終節を締めくくった。愛媛がクラブ史上最高の5位でJ1昇格プレーオフに駒を進めた。
「強い思いを持って戦った。今の我々ができるベストに近いサッカーができたと思う」と木山隆之監督が満足そうに振り返る。
前半26分にFW近藤貴司が先制ゴールを決めると、9158人が詰めかけたスタジアムが熱く沸き上がった。数的優位に立った後半23分には、右CKからDF林堂が鮮やかなヘディングで追加点。同40分には、パスカットから右サイドを駆け上がった白井康介のクロスを、FW瀬沼優司が右足で突き刺した。
29日のプレーオフ初戦は、敵地でC大阪と戦う。この日、J2通算100試合目の区切りで今季初ゴールを決めた林堂は「自分たちはチャレンジャー。全力でぶつかって勝つしかない」と闘志をみなぎらせた。
試合後のセレモニーでは、豊島吉博社長から木山監督の来季続投が発表された。そして故障で戦列を離れている主将の西田剛がサポーターに力強く誓った。
「夢はかなえるもの。みんなで力を合わせて、J1という夢をかなえましょう!」
オレンジ軍団は確かな目標と勢いをたずさえ、敵地・長居に乗り込む。