C大阪迷走また監督解任…大熊氏が昇格

 J1で16位に低迷するC大阪は8日、成績不振でマルコ・ペッツァイオリ監督(45)の解任と、下部組織を率いていた大熊裕司氏(45)の監督就任を発表した。契約期間はシーズン終了まで。今季2度目の監督交代となり、主に育成などを担うセレッソ大阪スポーツクラブ代表理事の宮本功氏(44)が強化本部長に就任。コーチ陣も入れ替えて体制一新で再建を図る。

 迷走を続けるC大阪が、約3カ月で再び監督交代に踏み切った。13日の柏戦から指揮する大熊新監督は大阪市内のクラブハウスで記者会見し、「(J1に)残留するためのサッカーをする。攻守で連動性を高めたい」と話した。

 ウルグアイのスターFWフォルラン加入に沸いた開幕前の期待感とは裏腹に、初タイトル獲得だった目標はJ1残留にまで下方修正された。

 打つ手がことごとく外れた。今季就任したランコ・ポポビッチ監督を6月に解任。ドイツ出身のペッツァイオリ監督の下で浮上を狙ったが、7月のリーグ戦再開後も4分け5敗で、J2降格圏に沈んだまま。ペッツァイオリ監督の希望で元ドイツ代表のカカウを獲得したが、就任後リーグ未勝利のままチームを去ることになった。

 大宮の前監督の弟で、内部昇格する大熊新監督は「危機的な状況で、まずは選手の意識変化を刺激したい」と方針を示した。ヘッドコーチや下部組織の指導経験からクラブや選手は熟知するが、トップの監督としての手腕は未知数。宮本強化本部長は「3カ月間のスペシャルチーム」と話し、残りのシーズン用の特別編成であることを強調した。

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