C大阪ポポビッチ監督が成績不振で解任

 J1で13位に低迷するC大阪は9日、成績不振を理由にランコ・ポポビッチ監督(46)の解任を発表した。後任は近日中にも発表される見込み。C大阪は今季、10年W杯最優秀選手のウルグアイ代表FWフォルランを獲得するなど大型補強で初タイトルを目指していたが結果を残すことができず、同監督は1月末の始動から5カ月足らずでチームを去ることになった。Jリーグの監督解任は4月の仙台・アーノルド前監督に続き今季2人目となる。

 低迷するC大阪がついに決断を下した。勝矢強化部長は「最終的な結果や中身も見て、現状の打開策として判断した」とポポビッチ監督解任の理由を説明した。後任については「近日中に発表できる」とし、16日から行われる和歌山キャンプ(串本町)には新体制で臨むことが濃厚だ。

 今季就任した同監督は、日本代表FW柿谷、同MF山口や10年南アW杯MVP&得点王のウルグアイ代表FWフォルランらJ屈指のタレントを擁しながらシーズン途中から守備的戦術に舵(かじ)を切り、4勝4分け5敗の暫定13位と結果を残せなかった。ACLでもホームで広州恒大(中国)に1‐5で大敗するなど8強入りを逃し、敗れた試合後の会見で選手を名指しで批判する言動もあった。

 この日午前に大阪市内のクラブハウスを訪れた同監督は練習前の選手、スタッフにあいさつを済ませ、7日にクラブから解任を通達されたことを明かした上で「こういう形で去ることは残念だが、サッカーの世界ではよくあることだ」とさばさばした表情で語った。

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