本田が絶妙アシストも初ゴール好機逃す
「イタリアリーグ、ACミラン3‐0キエボ」(29日、ミラノ)
ACミランが快勝した。ミランの日本代表МF本田圭佑は2列目右サイドでフル出場し、ミランでの300試合目となったМFカカの得点をアシスト。一方でFWバロテリからのセンタリングをゴール前、フリーで受けながら大きく外すというプレーもあった。
ミランは前半4分、МFデ・ヨングを起点したパスが右サイドのスペースに駆け込んだDFザッカルドへ。そしてザッカルドがセンタリング。これをバロテリが走り込み、ジャンプしながら空中で右足で合わせ先制ゴールを決めた。そして27分、右サイドで本田はキープしたボールをそのまま足下で一瞬止めて、すぐさま狙いすまし浮かしたパスをゴール前へ出した。そこにカカが駆け込み胸でワントラップし、シュートを決め2点目の追加点となった。ゴールを見届けたカカは右手3本の指を立てて300試合のメモリアルゴールをアピール。そして左手の人差指で本田を指差して駆け寄り“君のおかげだよ”というように感謝の意を表した。もちろん本田を含め、カカを中心とするミランの選手たちは歓喜した。
だが38分、信じられない出来事が起こった。МFターラブトからボールを受けたバロテリはドリブルで上がっていった。エリア内まで入った時、全くのフリーでいた本田がゴール前に駆け込み、バロテリは本田にショートパスを足元に出す。「あとはゴールに押し込むだけ」という状況の中で本田の左足から放たれたボールは、大きく浮いてしまい、はるか上空の彼方に飛んで行った。
後半9分、またもやカカがエリア内の左角の内側の地点から鮮やかなシュートを決めて、ミランは3-0と試合を決定的なものにした。39分には途中出場したロビーニョからのセンタリングに本田が頭でかすかに合わせたが、キエボの選手たちに阻まれた。ミランの本拠地での勝利は2月14日のボローニャ戦以来だった。
本田は試合後、キエボのDFダイネッリとユニホーム交換をし、ミックスゾーンでは「チャオ」と言った後、ファンからのサインや写真撮影の要求に応じていた。