履正社“飛び道具星”火噴いた16強入り

 「全国高校サッカー選手権・2回戦、履正社1‐0徳島市立」(2日、ニッパ球)

 履正社(大阪)は初出場校で唯一の16強入りを果たした。

 “浪速の人間発射台”の双肩が、勝負所で火を噴いた。0‐0で迎えた後半34分。左サイドの浅い位置で得たスローインに、DF小川明(2年)が思いきったロングスロー。推定20メートル弾をゴール前に放り込み、MF林の決勝ゴールの起点となった。

 秘密兵器だ。星稜(石川)の臨時コーチとして、高校時代の日本代表MF本田を指導した経験もある平野監督も「飛び道具というか、あれもウチの形」と胸を張る。決死の守備でゴール前を固め続けた徳島市立の守りを飛び越えたのは、小川が描いた放物線。「自分の武器の一つとして、仲間を信じて投げた」と誇らしげに話した。

 中学時代はG大阪のジュニアユースだった1年生MF林は「練習時代でも何回かあった形。信じて走って、足を伸ばした」。まさに狙い通りのゴールだった。肩関節の可動域の広さが、飛距離につながっているという。

 鉄腕・小川は「終盤で疲れていても(ロングスローは)投げられる。何回でも投げますよ」と“連投”も辞さない構え。飛び道具で初出場の履正社旋風を起こす。

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