C大阪・柿谷、弾みつける敵地で2発

 「J1、大宮0‐3C大阪」(10日、NACK)

 C大阪がFW柿谷曜一朗(23)の2得点などで大宮を3‐0で下し連敗を2で止めた。柿谷は5試合ぶりのゴールで、日本代表の親善試合ウルグアイ戦(14日、宮城)に向けて大きな弾みをつけた。C大阪は勝ち点33で5位に浮上。広島は磐田に2‐1で競り勝ち、勝ち点42で首位を守り、2位横浜Mも鳥栖を2‐1で下し、勝ち点1差を保った。

 先制ゴールを挙げたFW柿谷は、5試合ぶりとなる得点の喜びもそこそこにベンチへ向かった。手にしたのは背番号15の白色のユニホーム。昨年11月に負った左膝前十字靱帯断裂の重傷から復帰を果たしながら、全体練習に合流した先月27日に再び同じ箇所を負傷したMF吉野へ思いを寄せた。

 試合後には全員で吉野のユニホームを着て、ゴール裏に詰め掛けたサポーターの前で記念撮影。2試合ほど前から用意していたといい、柿谷は「なかなかできなくて、アイツにも悪いことをしました」とリハビリに励む同級生にわびた。チームが一つになった連敗脱出に「ホッとしました」と本音を漏らした。

 真夏の夜の“柿谷劇場”だった。前半26分、カウンターから抜け出した柿谷は、後方からのパスをトップスピードのままピタリと足元に収めると、ドリブルで持ち上がりこの日2点目を決めた。巧みなトラップと類いまれな決定力。大宮サポーターを沈黙させた一撃には、柿谷の神髄が凝縮されていた。

 5月18日の柏戦以来今季3度目となる1試合2得点。今季12得点とし、自己最多だった昨季の11得点を早くも上回った。「去年より試合に出てますし、毎試合決める気持ちでやっている」。後半19分には3点目を演出。勝利を確信した柿谷は、サポーターに向かって両腕を突き上げた。

 12日からは代表合宿が始まる。柿谷は「お互い成長しているところを見せ合いたい」とFW香川らとの競演を待ち望んでいる。桜の背番号8がザック・ジャパンに新しい風を吹き込む。

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