カズ縦横無尽の活躍にバッジョ氏絶賛

 「サッカー日本・イタリアOB戦、Jリーグレジェンド2‐2グロリエアッズーレ」(9日、国立競技場)

 日本とイタリアのレジェンドたちが、華麗な競演でファンを沸かせた。特別参加したJ2横浜FCのFW三浦知良(46)が因縁のイタリアを相手に豪快なヘディングでゴールを奪った。1994年に日本人として初めてセリアA・ジェノアに所属、わずか1得点に終わったものの、イタリアとの懸け橋のパイオニアとして後半はイタリアOBチームでプレーするなど、縦横無尽の活躍だった。試合は2‐2で引き分けた。

 これだけのスターがそろっていても、やはり三浦知が千両役者であることには変わりなかった。0‐2とリードされた前半36分。MF遠藤彰弘氏のセンタリングを、鮮やかなダイビングヘッドでゴールにたたき込み反撃のノロシを上げた。

 日本代表は11日のW杯アジア最終予選・イラク戦のためドーハ入りした。93年のイラク戦のロスタイムに同点ゴールを喫し、W杯米国大会出場を逃した「ドーハの悲劇」。長友や香川らがその借りを返すと意気込んでいることを伝え聞くと「うれしく思う。これが刺激になれば…」とエールを送った。

 試合前からイタリアOBチームの監督を務めたロベルト・バッジョ氏とのツーショットにスタンドが大きくどよめいた。同じ1967年2月生まれ。R・バッジョ氏はヒザのケガのためプレーしなかったが、46歳になっても現役で頑張るカズに対して「この年齢でまだ現役でプレーしているのは素晴らしい」と最大級の賛辞を送った。

 カズは前半10分過ぎにはジダンの頭突きを食らったことで有名なDFマテラッツィ氏とゴール前で1対1になり、またぐフェイントを連続で繰り出してファウルを誘うなど、全盛時ばりのプレーを見せつけた。94年には日本人初のセリエA挑戦。ミランとの開幕戦でDFフランコ・バレージとの競り合いで鼻骨を折って不完全燃焼に終わったが、現在の本田、香川、長友ら海外で活躍する日本代表選手の礎となった。

 後半からは粋な計らいで青いユニホームに着替えてイタリアOBチームでプレー。「まさかアズーリのユニホームを着るとは思わなかった。でも幸せだね」と満足感を漂わせた。永遠の青春を生き続けるレジェンドは、まだまだ走り続ける。

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