チェルシー敗退…クラブW杯に照準変更

 「欧州CL・1次L、チェルシー-ノアシェラン」(5日、ロンドン)

 最終戦8試合を行い、E組は前回王者のチェルシー(イングランド)がノアシェラン(デンマーク)に6‐1で勝ったが、同組3位で欧州CLの前回王者としては史上初の1次リーグ敗退を喫して欧州リーグに回った。ユベントス(イタリア)がシャフタル・ドネツク(ウクライナ)に勝ち、1位で16強入りした。H組は1位通過を決めていた香川真司のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がCFRクルージ(ルーマニア)に敗れたが、香川はベンチ外だった。

 むなしいゴールラッシュだった。前回王者のチェルシーはエースのフェルナンドトレスが2得点するなど、ホームで計6点を挙げたが、ユベントスが勝ったために決勝トーナメント進出を逃した。PKを止める奮闘を見せたGKチェフは「残念だが、これが現実。みんなの責任だ」と嘆いた。

 両チーム1度ずつPKを失敗して迎えた前半38分、ダビドルイスがPKで先制。前半終了間際にフェルナンドトレスが縦パスで抜けて加点した。後半の立ち上がりに失点しても勢いを保ち、アザール、マタらの巧みな連係から4点を加えた。

 1次リーグ序盤のつまずきが響いたが、昨季の欧州CL制覇の功労者、ディマテオ前監督を11月に引き継いだベニテス監督にとっては4試合目で初勝利となった。指揮官は「これが転換点になるだろう。素晴らしかったのは勝利という結果よりも勝ち方だ」と内容に手応えを感じとった。

 欧州王者が誇りを守るには屈辱をばねにするしかない。8日のプレミアリーグが終わると、日本で行われるクラブW杯に向かう。ダビドルイスは「敗退は残念だが、今日は新しい監督の下でいいプレーができた。ぜひクラブW杯に勝ちたい」と気持ちを切り替えた。

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