神戸、執念ドロー 2点差追いついた

 「J1、神戸3-3川崎」(27日、ホームズ)

 14位神戸は、ホームで川崎と対戦して3‐3で引き分けた。負傷者が相次ぐ苦しい展開だったが、FW都倉賢(26)が2得点を挙げる活躍を見せ、何とかドローに持ち込んだ。G大阪は後半11分にMF遠藤保仁(32)のゴールで先制したが、広島に追い着かれ、残留争いで厳しい状況に追い込まれた。首位を争う広島、仙台がともに1‐1で引き分けて勝ち点55とし、得失点差で広島がトップを守った。

 ボロボロだった。2人の負傷交代を出し、一時は2点差のリードを許す苦闘。それでも死力を振り絞り、神戸が何とか勝ち点1を拾い上げた。

 1万6317人の感情が沸騰した。1点を追う後半37分。FW田代のカットから右サイドのMF朴康造につなぎ、最後はFW都倉が懸命に跳んだ。ヘディングシュートがネットを揺らすのを確認すると、この日2得点の身長187センチは歓喜の雄たけび。「絶対に負けない、その気持ちを見せられたと思う」。今季初めて2点差を追いつく熱戦でドローに持ち込んだ。

 アクシデント続きだった。左ふくらはぎ肉離れから先発復帰したFW吉田が、左ひざを痛めて前半9分で途中交代。さらにDF相馬も太腿裏を痛めて同37分に退くと、直後に先制被弾。主導権を握りきれない展開が続く中でも追いついたことに、西野監督も「選手は戦い抜いてくれた」と話したが、紙一重だった。

 執念は見せたが、16位G大阪が首位広島と分けて“残留ライン”はさらに「1」上がった。劇的ドローも、これでリーグ8戦未勝利で、15位大宮とも勝ち点で並ばれたのは、紛れもない事実だ。「同点にした後、怖がって守ってしまうのがダメ。勝ち点1は確かに大事だけど、あの時は押せ押せのムードだった。歯がゆい」とはFW大久保。勝利がなければ、安住などできない。

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