戦うのはイラク!遠藤は“ジーコ無視”

 「W杯アジア最終予選、日本‐イラク」(11日、埼玉)

 サッカー日本代表は10日、試合会場で公式練習と会見を行った。

 MF遠藤が“ジーコ無視”を決め込んだ。敵将を最も知る男は「ジーコと試合をやるわけではなく、イラクとやるわけですからね。イラクの弱点をどんどん突いていきたい」。指揮官を過剰に意識せず、イラクの弱点を分析する。

 内に秘める闘志は誰よりも高い。ジーコジャパン時代の06年W杯は、フィールドプレーヤーとして唯一出場がなかった。「6年前だって、ピッチに立って中心でやりたいと思ってやってきた。その意識は今でも変わっていない」。ジーコ監督は最も警戒する選手に遠藤を挙げたが「周りとの兼ね合いもあるので、マークされるだろうとか考えずに、状況に応じてベストな選択をしたい」と語った。

 「あくまで予選の1試合として、勝ち点3を取れば、下(2位以下)とも離れるので、前半の立ち上がりから集中してやりたい」。ザックジャパンの心臓は、静かに、したたかに仕事を遂行する。

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