大儀見5戦連発宣言!なでしこ歴代最高

 「ロンドン五輪強化試合、日本-フランス」(19日、パリ)

 フランスで合宿中のサッカー女子日本代表は18日、五輪前最後の強化試合となるフランス戦に向けて約1時間、最終調整を行った。フランスとの対戦成績は2勝2敗で、09年8月1日に日本が4‐0で勝って以来の対戦。現在、歴代トップタイの国際Aマッチ4試合連続得点中のFW大儀見(おおぎみ)優季(25)=ポツダム=が自らのゴールで単独トップに立ち、金メダルへの勢いをつける。

 哲学肌のストライカーが、五輪前最後の強化試合で大記録に挑む。4月5日の親善試合・ブラジル戦(ホームズ)から、日本女子では歴代トップタイとなる国際Aマッチ4戦連続得点中なのが大儀見だ。15日に25歳になったばかりの絶好調FWは「いつも得点を決めたい」と、5戦連発を予告した。

 過去を乗り越える。結婚を機に、登録名を永里から大儀見に変えて臨んだ11日の壮行試合・オーストラリア戦。3‐0の勝利に導くタイ記録を達成した大儀見は、今回も含めて3度、4試合連続ゴールを決めている。「記録を残さないと、周囲を納得させられない。(記録を残すことは)自分がこだわってやっている部分を評価してもらえること」。フランス戦は、ストライカーとしての進化を示す一戦だ。

 自身にとって2度目の五輪に向け、着実に階段を上ってきた。21歳で迎えた北京五輪では、全6試合に先発出場したものの、ゴールは1点にとどまった。ロンドンに向けて、トレーナーをつけて走り方のフォームを改善。「あごを引いて走るとか、姿勢を気をつけている」。得点するために重要な1歩目、2歩目など、動き方の面でもステップアップしている。

 フランス入り後も、ゲーム形式の練習ではキレのある動きを見せるなど、好調を維持している。17日午後の紅白戦では無得点に終わったものの、「自分のタイミングに、周りが合わせるような動きを意識した」と語るなど、得点への細かなこだわりは、なでしこ内でも随一。「ゴール以外のところにも意識を向ければ、得点は勝手に取れるから」という言葉にも自信が見て取れる。

 この日の練習は軽めのメニューだったが、時折笑顔をのぞかせるなどリラックス状態。五輪の金メダルへ、高みを目指す求道者は、記録を塗り替えて、決戦の地・英国へと乗り込む。

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