那須川天心「ロックで行く」27日井上拓真戦へ“勝負服” 忌野清志郎魂「自分のエネルギーをぶつける」

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(27日、トヨタアリーナ東京)

 前日計量が26日、都内で行われた。WBC世界バンタム級タイトルマッチに臨む王者・井上拓真(30)=大橋=は規定より100グラム軽い53・4キロ、同級1位の那須川天心(28)=帝拳=はリミットの53・5キロでともに一発クリア。拓真が勝利してタイトルを獲得した昨年11月24日の王座決定戦以来、10カ月ぶりの再戦までゴングを待つだけとなった。前座の世界戦3試合に出場する6選手も全員が一発でパスした。

 反骨精神を“勝負服”にも宿した。天心はロックスター・忌野清志郎のTシャツを着て会場に登場し、計量クリア後はいつものように手を広げて天を仰いだ。

 「(今回は)ロックで行くので」。以前もRCサクセションの『君が僕を知ってる』の歌詞をSNSで引用したこともあったが、人生の分水嶺(れい)となる大一番を前に「自分のエネルギーをぶつける。ロックってそういうもんじゃないですか。エネルギーを相手にぶつける、見ている人にぶつける、そういう試合ができたらいい」と力を込めた。

 フェースオフでは13秒間視線を合わせた後、充実感漂う王者から手を差し出される形で握手した。「自信は相当あるんだろうなと。『見とけ』って感じです」。プロ初黒星を喫した相手との再戦で厳しい戦いは必至だが、「全てにおいて整っている。心技体、やることはやってきた。本当に『見とけよ』ってだけ」と自分に言い聞かせるようにうなずいた。

 キックから転向して3年半。ボクシングファン以外の外部も巻き込みながら“天心ワールド”を築き上げてきたが、井上拓真という高い壁の前でボクサーとしての真価を試される。「俺が主人公ですから。自分の人生を俺は生きているだけなので、そこをしっかりぶつけます。ロックで行きます。かき乱しますよ。いろんな、幻想を」。強い王者、ボクシング界、アンチ、世間-。全方面との“戦い”に打ち勝つために自身を鼓舞した。

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