佐々木尽、鮮烈6回KOでアジア3冠統一も本音「焦ってる」田中空と再戦計画もジレンマ「世界ランカーとやりたい」「1つ1つ勝たないとチャンスもらえない」

ウエルター級で地域王座3冠統一を達成した佐々木尽(前列中央)
ウエルター級で地域王座3冠統一を達成した佐々木尽
2枚

 「ボクシング・東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・日本ウエルター級王座統一戦」(21日、東京たま未来メッセ)

 東洋太平洋同級王者の佐々木尽(25)=八王子中屋=が、日本&WBOアジアパシフィック同級王者セムジュ・デビッド(33)=中日=とアジア3冠統一戦に臨み、6回58秒KO勝ちした。台風が接近する荒天の中、地元・八王子市で開催された晴れ舞台に来場した約1800人の前で3冠統一王者に輝き、「こんなに集まってくれて、判定じゃなくKOでホッとしている。皆さんの応援がマジで力になった。会場の端まで感謝を伝えたい」と声を弾ませた。

 初回こそセムジュの手数に押されてペースを握られたが、2回には連打からの左フックで吹っ飛ばしてダウンを先取。主導権を握ると、バッティングによる右目上のカットにも動じず、6回に右のショートフック一発で倒して鮮烈なKO勝ちを飾った。東京五輪ウガンダ代表の難敵を撃破したが、佐々木は練習の動きが1割しか出せていないと唇を噛み「反省点だらけだった。もっとうまくいけるはずだったが、(相手が)うまくて狂わされた。全然、内容的にダメダメだった」と課題を強調した。

 昨年6月の世界初挑戦で当時WBO王者のブライアン・ノーマン(米国)に失神KO負けした。療養を経て今年2月に再起し、5月には東京ドームで東洋太平洋王者の田中空(大橋)を判定で下した。世界再挑戦を見据え、地域王座3冠統一で足場を固めたが、「こんな試合なら『世界』と言えない」と内容には首を振り、今後については「正直、世界ランカーとやりたい。(強いて言えば元IBF王者のルイス・)クロッカーとか。(スタイルが)かみ合いそう」と希望を口にした。

 この日もリングサイドで観戦した田中との再戦が計画されているものの、佐々木は「正直言うと(5月に)判定で勝ったので、もう1回やりたいとは思わない。(世界を見据えて)海外の戦手とやりたい気持ちはある」と本音を吐露。その上で自身の立ち位置を客観視し、「自分は世界戦でチャンスをもらったのに負けているので、ここから実力で勝って一段一段見せていかないとチャンスはもらえない。決めてくれた相手には逃げずに全部勝っていって、一つ一つ結果を残して見せていきたい」と冷静に受け止めた。

 世界の戦手層が厚いウエルター級で日本初の世界王座獲得を目指しているが、最近では人気選手のライアン・ガルシア(米国)がWBC王座を獲得している。佐々木は「世界戦で負けてから最近ずっと焦っている。下からも(日本人で)アマチュアエリートが来るので、置いていかれる感覚もある。世界のウエルター級は華やかだし、下からも来るし、僕は陰に座っている感じなので抜け出したい」とジレンマを明かした。

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス