増田陸、七夕の願いは「世界平和」7・20世界初挑戦前に異例?「平和じゃないとボクシングできない」王座争う比嘉大吾陣営は感心「珍しい精神性」
「ボクシング・WBA世界バンタム級王座決定戦」(20日、両国国技館)
WBA世界バンタム級王座決定戦に臨む同級1位の増田陸(28)=帝拳=が7日、東京都新宿区の所属ジムで公開練習を行った。元WBC世界フライ級王者で同級2位の比嘉大吾(30)=志成=との一大決戦を前に「ワクワクしている。1回から目が離せない展開になる。自然な形でKOにつなげたい」と腕をぶした。
所属ジムの先輩で元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏の系譜を継ぐ“神の左の継承者”は、3月15日の世界前哨戦で元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)を撃破し、初の世界戦にたどりついた。WBA同級王座は6月に3階級制覇を達成した“バム”ジェシー・ロドリゲス(26)=米国=が獲得したものの、このほどWBAからスーパー王者に認定されたことで、増田-比嘉が正式に同級正規王座決定戦として行われることが確定。増田は「気持ちがぶれることはなかったが、きれいな形でタイトルマッチになったのでうれしい」と率直に受け止めた。
また、この日は七夕とあって、短冊に願いを書くとしたらとの問いに、しばらく考えてから「世界が平和になってほしい」と口を開いた。自身初の世界戦で、悲願の世界タイトルを目前にして意外にも思える答えとなったが、「平和じゃないとボクシングはできないので。今戦争している国もあるので、世界が平和になってほしいという純粋な願いです」と真意を明かした。
視察した比嘉陣営の野木丈司トレーナー(66)は「(増田は)考え方が独特で哲学的。自然を好むのと、(願い事が)世界平和とか珍しい精神性で、好きなタイプ」と感心。また、鋭い左を改めて目の当たりにし「決め手がある。強力だと感じた」と警戒しつつ、「どんな精神性でもリングに入って真剣勝負をすると、95%は思うようにいかない。お互いにそこは問われる」と好勝負を期した。
◆増田 陸(ますだ・りく)1997年9月23日、広島市出身。中学時代にボクシングを始め、広陵高、立大を経て、2022年7月にプロデビュー。23年8月、日本バンタム級タイトルマッチで王者・堤聖也(角海老宝石)と激闘を繰り広げたが、判定負けした。24年7月に日本同級王者・富施郁哉(ワタナベ)に4回KO勝ちし、王座を獲得。プロ戦績は10勝(9KO)1敗。左ボクサーファイター。趣味はキャンプ、料理。168センチ。
