アントニオ猪木を人間型ロボットとして再現へ「100年先にも猪木を知らせたい」アンドロイド研究第一人者・石黒浩氏が協力「最初の第一歩に」

画面内にAIで再現されたアントニオ猪木
画面内にAIで再現されたアントニオ猪木
「アントニオ猪木」をアンドロイドで復活させる新プロジェクトを発表した(左から)猪木啓介氏、湯川剛氏、石黒浩氏、棚橋亨太氏
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 22年10月に79歳で死去した元プロレスラーのアントニオ猪木さんのライセンス運営管理を行う猪木元気工場(IGF)は19日、都内で記者会見を開き、アンドロイド(人間型ロボット)として猪木さんを復活させる「アンドロイド猪木」プロジェクトを立ち上げたことを発表した。1年後の猪木さんの誕生日である27年2月20日に完成を目指す。IGF社長で実弟の猪木啓介氏(78)は「いつまでもアントニオ猪木というプロレスラーの存在価値を継承したい。猪木という人間が(未来の社会でも)どういう人間だったかをわかっていただければ」と期待を込めた。

 この日は手始めに、生成AIによって“復活”した猪木さんの音声動画がお披露目された。画面内でよみがえった燃える闘魂は「元気ですかー?元気があれば何でもできる。元気があれば、アンドロイド猪木もできます。いや~高市総理、(衆院選での)驚きの300議席超え、スポーツ平和党が(現代に)あればわからなかったな。ハッハッハ」と冗談も交えて話し、「1、2、3、ダーーッ!」と右腕を突き上げた。

 今後、まずは過去の猪木さんのデータを学習させた生成AIを数カ月で完成させた後、生前の猪木さんに似せた人間型ロボットとして1年後までに完成を目指す。完成後はいじめ防止キャンペーンなど公共性の高い用途や、CMや企業広告、さらには100年後までを見据えて青少年の相談相手としても活用する方針だという。

 プロジェクトに携わるアンドロイド研究の第一人者、石黒浩氏(62)は「AIとアンドロイドが一緒になって、人間らしい存在が世に出てくる最初の第一歩になれば」と期待を込めた。これまで桂米朝、渋沢栄一、夏目漱石らのアンドロイドを発表しているが、「(猪木さんは)本も書かれているし、たくさんデータがあるのでやりやすい方」と手応えを強調。「感情表現とか、動作の大きさとかはかなり苦労するかな。プロレスをするかどうかまではわからないが、可能性としてはあるかなと思っている。ただ、どれだけ壊れにくいロボットかが大事。本当にプロレスをするには時間がかかる。表情とか動作が機敏なので、それをできるだけロボットで再現したい」と説明した。

 猪木さんと親交が深い湯川剛氏は「100年先の青年にもアントニオ猪木を知らせたい。もし坂本龍馬や織田信長のAIがあれば僕は質問したかったことが山ほどある。猪木さんは100年たっても通用する方。スポーツ、政治、環境にも携わり、詩人で言葉のマジシャンだった。そんな人を僕たちの時代だけで置いといてはいけない。『元気があれば何でもできる』と世界中の人に見てもらいたい」と熱弁。「来年2月20日、(生きていれば)84歳の誕生日にアンドロイド猪木が誕生する。100年先はそれぞれの時代の(新しい)技術が猪木を育てていくと思う。その第一歩をやっておかないとバトンタッチできないので、まずは僕らがやらないといけない」と使命感を燃やした。

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