ファン喝采!闘病中の初代タイガーマスク佐山サトル、自力歩行でリングイン「最高に幸せ」虎誕生45周年へ決意表明「師匠猪木から受け継いだ栄光を元に戻す」

 「プロレス・初代タイガーマスク ストロングスタイル」(4日、後楽園ホール)

 20周年大会として行われ、主宰する初代タイガーマスクの佐山サトル(68)が休憩明けにあいさつした。パーキンソン病、メニエール病などで闘病中だが、車いすを使わずに自力で花道を歩いて階段も上り、力強い足取りでリングイン。チケットが完売し、超満員のファンから万雷の拍手と「タイガー」コールを受け、立ったままマイクを持って「たくさんのファンに集まっていただいて最高に幸せな気分です」と感謝を込めた。

 盟友の“キックの神様”藤原敏男(77)から花束を受け取り、リング上では菊田早苗(54)、北原光騎(61)らからも祝福をうけた。タイガー誕生45周年の来年に向けては「今年から来年にかけて、プロレスを変えます」と宣言。「まずは道場をつくり選手を育て、ストロングスタイルが何であるかを世界の人々に分け与えていきたい。一口にストロングスタイルと言っても(他と)何が違うかというと、選手の質です。一つ一つの技に構えがあり、洗練された技術、(強靱な)足腰ががある。まるで藤原敏男が酔っ払ったとき、人を殴るときに急所を外さない(ような)選手の質の高さがリングに現れる闘いこそがストロングスタイルです」と冗談も交えながら新たな目標を明かし、「(過激な仕掛け人)新間寿がまだ夢に出てきます。師匠のアントニオ猪木から受け継いだストリングスタイルという栄光を、我々が忘れ去ろうとしている栄光を、必ず元に戻して日本に充満させていこうと思います」と宣言した。

 また、格闘技についても「修斗、総合格闘技は40年前に私がつくったが、技術、闘い方(だけでなく)、精神的なものを入れるところは若かったのでまだできなかった。これを来年にかけて、日本発祥の武道として日本が誇るプライドを持ってつくりたい」と考えを明かした。バックステージでその真意を聞かれると、「今の修斗に迷惑を掛けないように、修斗をつくりかえて精神的なものを入れて武道に変えていき、世界の修斗にしたい。技術、闘い方はつくったが、一番肝心なものを入れてないなと。25年前から、その勉強ばかりしてきた。神道、仏教、いろんな思想を集めて、入れていきたい」と構想を明かした。

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