兄の井上尚弥、勝利を確信し何度もうなずく 那須川天心との世界戦に臨んだ弟の陣営としてリングイン「勝ちに行くぞ」とゲキ
「ボクシング・WBC世界バンタム級王座決定戦」(24日、トヨタアリーナ東京)
同級2位の井上拓真(大橋)が3-0の判定で同級1位の那須川天心(帝拳)を破り、王座に就いた。拓真の兄で、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の尚弥は、弟とともに入場した。試合終了直後には弟の勝利を確信してリング上で何度もうなずいた。
先頭の拓真、大橋会長に続いてチームそろいの黒Tシャツを着た尚弥の姿が。頭上で手をたたいて拍手し、弟を鼓舞しリングインした。
試合中もリングサイドから助言。2回終了時には「警戒しすぎるな」と声をかけた。4回終了時の途中採点は3者とも「38-38」。そう発表されると尚弥は「十分、十分」というなずいたという。6回には拓真が攻勢に出て、尚弥も「勝ちに行くぞ、勝ちに行くぞ」とゲキを飛ばした。
試合が終わると尚弥は走ってリングに駆けつけロープをくぐって弟をねぎらった。その後はコーナーにあいさつに来た那須川ともハグし、互いの健闘をたたえた。





