井上拓真 那須川天心に「初黒星をつけることが一番のモチベーション」 兄・尚弥の前で鋭い動き、仕上がり「過去イチ」

 井上尚弥(右奥)の前でシャドーボクシングをする井上拓真(撮影・佐藤厚)
 ロープ越しに拓真と話す井上尚弥(右)
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 「ボクシング・WBC世界バンタム級王座決定戦」(24日、トヨタアリーナ東京)

 WBC世界バンタム級2位の井上拓真(29)=大橋=が18日、同級1位の那須川天心(27)=帝拳=との王座決定戦に向けて、横浜市の所属ジムで公開練習を行った。昨年10月にWBA世界同級王座から陥落して以来、1年1カ月ぶりの再起戦でキック出身のスターと世界を争う。復活を期す元世界王者は「天心選手にしっかり勝って、初黒星をつけることが一番のモチベーション」と闘志を燃やした。

 決戦まで1週間を切り、拓真は精悍(せいかん)な表情で備えた。兄の4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)も熱視線を送る中、シャドー、ミット打ちで1ラウンドずつ、キレ味鋭い動きを披露。「走り込み合宿からスパーリングまでやり切れて、体調もメンタルも全てベストコンディション」とうなずき、「世界王者に返り咲くというより、天心選手に初黒星をつけたい」と決意を込めた。

 昨年10月に堤聖也(角海老宝石)に敗れ、引退も考えたが現役続行。再起戦で最高の相手との世界戦が決まり、過去最高に燃えている。成長著しい元キックの神童に対し、ボクシングで2度世界を戴冠している拓真について所属ジムの大橋秀行会長は「(天心も)格闘技でキャリアがあるが、拓真が(ボクシングで)戦ってきたのはデビュー戦が後の世界王者、2戦目が世界1位と強い相手ばかり。慣れるまでは(天心の)スピードに戸惑うかもしれないが、中盤、終盤で必ず拓真がいける」と太鼓判を押した。

 父の真吾トレーナーは「プロで初めて同じ温度で(メニューを)全部やれた。最高に仕上がっている。(拓真が)今まで自分でリミッターをつけていたが、今回は全部外した」と太鼓判。拓真も「過去イチ、全てが仕上がっている。(戦い方は)楽しみにしてください。サプライズ?あるかもしれません」と打倒天心に自信を見せた。

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