那須川天心VS井上拓真 11・24世界戦決定の裏に井上尚弥の進言「絶対勝つから、やらせて」大橋会長明かす「正解だった」
ボクシングの「Prime Video Boxing 14」の開催発表会見が25日、都内で行われ、WBC世界バンタム級王座決定戦として、同級1位の那須川天心(27)=帝拳=と、同級2位で前WBA世界同級王者の井上拓真(29)=大橋=による対戦が正式に発表された。11月24日に東京・青海のトヨタアリーナ東京で開催される。WBC、IBF世界同級王者だった中谷潤人(M・T)が今月18日に両王座の返上を発表したことで、空位となっていた。
世界初挑戦の天心と、王座陥落から1年1カ月ぶりの再起戦で返り咲きを狙う拓真による注目のカードが決定したが、大橋ジムの大橋秀行会長(60)がGOサインを出すにあたっては井上尚弥(32)=大橋=からの進言があった舞台裏を明かした。
拓真はIBF同級王座決定戦に備えてサウスポー対策をしていたものの、WBCでの天心との決定戦が浮上。大橋会長や父の井上真吾トレーナーは「世界王者になって、チャンピオン同士でやった方がいいんじゃないか」と考えていたものの、尚弥から「拓真を天心選手とやらせてください。そっちの方がモチベーションが高いし、どうしてもやりたい。絶対に勝つからやらせてください」と直訴されたという。大橋会長は「(尚弥と拓真が)どうしてもやりたいということで、この結論に至った」と明かし、「チャンピオン同士の方が箔も付くし注目も高くなるが、予想外に今回の反響や注目度はすごく高いので、こっちの方が正解だったと今は思います」とうなずいた。
戦績は天心が7戦全勝(2KO)、井上拓真が20勝(5KO)2敗。





