今永虎雅が無敗で日本タイトル初奪取「タイトルを取れたのは大きな一歩」世界進出へ弾み

 「ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ」(14日、IGアリーナ)

 同級2位でアマ10冠の実績を持つ今永虎雅(大橋)が、同級1位の村上雄大(角海老宝石)に3-0の判定勝ちを収め、9戦9勝5KOの無敗で自身初の日本タイトルを勝ち取った。

 序盤からペースを握った今永が、試合中盤の4回から一気にたたみかけた。右の強烈なアッパーを顔面に突き刺すと、その後はガードの外から左ボディーも入って大きなダメージを相手に与えた。続く5回もロープ際に詰めて連打を繰り出し、攻撃的な姿勢で試合を支配した。

 奈良・王寺工高時代に高校8冠、東洋大でも実績を積み重ね、アマチュア時代は通算10冠とエリート街道を歩んできた。それでも、プロ転向後自身初のベルトに「ホッとしてます。勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 打たれ強い相手からダウンは奪えなかったが、距離感を意識しながらのボクシングで完勝を収めた。「この試合に勝つつもりでやってきたけど、その先も見据えて自分のボクシングの幅、引き出しを作って、精度を上げていく。日本タイトルという大きい試合でそれをどれだけ練習してきたことを出せるかというのをテーマにやってきて、この試合では練習してきた動きができたかな」と手応えを語ると、八重樫東トレーナーも「10ラウンドをフルでやれたのはとても良い経験。早いラウンドで倒すのは良いけど、しぶとい選手とかキツい試合をやる方がキャリアに生きる。今永のボクシングを見つめ直す、自分にも良い機会になりました」と語った。

 同門の大先輩・井上尚弥らが参戦予定である12月27日のサウジアラビア・リヤドでの興行に、今永も参加する可能性があり、世界進出へ弾みのつく勝利。「やっぱりめっちゃうれしかったし、目指しているのは世界だけど、一つタイトルを取れたのは自分の中でも大きな一歩」と実感を込めた。

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