「やっべえ」異例来日のWBOウエルター級王者ノーマン、バキバキ肉体&キレキレ公開練習に関係者も感嘆「俺は誰よりも狂ってる」6・19佐々木尽が挑戦

 「ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチ」(19日、大田区総合体育館)

 同級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=の挑戦を受けるWBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24)=米国=が13日、横浜市内のジムで公開練習を行った。ウエルター級では日本国内で36年ぶりの世界戦開催で、異例の来日を果たした世界王者は、敵地での防衛戦を前に出し惜しみすることなく濃密なトレーニングを披露。初めて来たという日本にリスペクトを込めながら「(観客に)真のチャンピオンとしての戦いを見せたい」と闘志を込めた。

 「やっべえな」。公開練習を視察した関係者からも感嘆のため息が漏れるほど、キレキレのパフォーマンスを披露した。ノーマンは腹筋や僧帽筋まで盛り上がったバキバキの肉体をあらわにすると、約8ラウンド分みっちり汗を流した。腹筋ローラー器具を使って1ラウンド(3分間)にわたってぶっ通しで100回以上往復を繰り返しても息一つ上がらず、その後も俊敏なフットワークを駆使しながらのシャドー、鋭く回転力のある連打を見せたミット打ち、さらには「ジョージ・フォアマンへのトリビュートだ」と宣言しながらサンドバックに強烈な左フックを放つなど、圧巻のフルコースで報道陣を感嘆させた。

 陣営からは「将来必ず殿堂入りするチャンピオンになる」と期待を受ける24歳は「自分には王者である理由がある。ボクサーはみんな同じように練習はしていても、モハメド・アリ、マイク・タイソンら真の王者は結果を出すだろ?」とレジェンドになぞらえて自負。練習中にも「グローバルなチャンピオンになる」と言霊のように語ったが、「佐々木との違いだって?俺はクレイジーパーソンだ。頭で考えることを超えて、誰よりも(ボクシングに)狂ってる戦いの神だと思っている。リミットを超えることを恐れない。(将来的には)世界王者がなんたるかを体現できる王者になりたい」と絶対的な自信をのぞかせた。

 一方の佐々木は、ウエルター級で日本勢史上5人目の世界挑戦で、戴冠すれば日本ボクシング史上初となる。陣営の八王子中屋ジムの中屋広隆チーフトレーナーは視察後「全てが平均以上で穴を探すのが難しい。パワーもすごいし、スピードもすごいし、足さばきも全部すごい」と認めつつも、「でも驚くことはない。(イメージしてきた)想定内。生で見て、勝負できる」と勝機を見いだしている様子だった。

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