世界前哨戦快勝の那須川天心 王者たちはどうみた?WBA休養王者・堤「那須川選手の試合で面白かったのは初めて」WBO王者・武居「いつでもやりたい」

 ファンの歓声に応えるWBA世界バンタム級休養王者の堤聖也(左)とWBO世界バンタム級王者の武居由樹(撮影・吉澤敬太)
 大橋会長(左)と試合を見る井上尚弥(撮影・西岡正)
 観戦する井上尚弥(撮影・吉澤敬太)
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 「ボクシング・10回戦」(8日、有明コロシアム)

 WBC世界同級1位の那須川天心(26)=帝拳=がWBA世界同級6位ビクトル・サンティリャン(29)=ドミニカ共和国=と対戦し、判定3-0(99-91、99-91、100-90)で勝利。ボクシング通算成績は7戦7勝(2KO)とし、キックを含めたプロ公式戦54戦54勝とした。11月頃を予定している世界初挑戦へ関門を突破した。

 この日、会場にはメーンイベントで統一戦を行うWBC王者の中谷潤人、IBF王者の西田凌佑のほか、WBO王者の武居由樹、WBA休養王者の堤聖也という日本人王者が勢ぞろい。那須川の戦いについて、Amazonプライムで解説した堤は「面白かったし興奮しました。那須川選手の試合で面白かったのは初めて」と明かし「スピードとカウンターで倒すかと思ったが、カットも合って、お互いが終盤まで倒しにいっていた。ああいう殴り合いは僕好きですね」とうなずいた。対戦相手になるという目線で観戦していたといい「彼のストロングポイント、ウィークポイント両方分かった。色んな情報を得ることができた」と語った。

 かねてから対戦を希望している武居も「天心選手のスピード、技術、いいところが出ていた試合。サンティリャン選手もやりにくい相手だったと思う。最後の打ち合いは面白かった」と評価。「僕としてはいつ戦ってもいいと思っている。今日も研究しながら見ていた。強い選手。天心選手と戦うために僕もボクシングにきた。いつでもやりたい」と、腕ぶした。

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