重岡銀次朗 また救急車で病院送り 王座返り咲きならず 判定負け後に意識消失、担架でリングを降りる

 「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(24日、インテックス大阪)

 ミニマム級は前王者で同級4位の挑戦者、重岡銀次朗(25)=ワタナベ=が王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に1-2の判定で敗れ、王座返り咲きを逃した。昨年7月以来の再戦も制したタドゥランは初防衛。

 重岡銀は判定負けが決まると、コーナーの椅子に座り込んで動けなくなった。意識がもうろうとなり、セコンドの呼びかけにも反応しない。会場が騒然とする中、担架に乗せられてリングを降り、救急車で病院に向かった。

 昨年7月の前回対戦でタドゥランに敗れ、王座から転落した。2回途中に右眼窩(がんか)底を骨折し、9回TKO負け。担架に乗せられてリングから退場し、救急搬送されたが、ダイレクトリマッチとなった今回も強烈なダメージを負い、再び病院送りとなった。

 判定は1-2と分かれたものの、終始、相手が優勢だった。六回に強烈なパンチをボディーに決めて一瞬、王者を慌てさせたが、見せ場は乏しかった。「銀次朗のボクシングはできたが、相手もよく研究していた」と渡辺会長。今年3月にWBC世界ミニマム級の王座奪回に失敗した兄・優大に続き、弟も無残な返り討ちに遭った。

 ◇重岡銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年10月18日、熊本市出身。小学4年からボクシングを始め、開新高で高校5冠を達成。2018年にプロデビュー。23年4月にIBF世界ミニマム級暫定王者となり、同年10月に同王座統一戦に勝ち、正規王者となる(記録上は初防衛)。24年7月にタドゥランに敗れて3度目の防衛に失敗し、王座から転落した。兄はWBC世界ミニマム級元王者の重岡優大。身長153センチ。左ボクサーファイター。

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