“女子プロレスの人間国宝”高橋奈七永が万感の引退試合「最高の景色」“最終戦”は同期デビューの中西百重…キッスの世界、愛川ゆず季も集結

 「プロレス・マリーゴールド」(24日、代々木第二体育館)

 全日本女子プロレス(全女)で1996年7月にデビューした「女子プロレス界の人間国宝」高橋奈七永(46)が29年間の現役生活に別れを告げた。引退試合で青野未来(34)とシングルマッチを行い、激しい肉弾戦の末、22分4秒ワンセコンドEXからの片エビ固めで敗れた。さらに、エキシビションマッチとして5人と1分間ずつ戦い、最後は全女の同期で互いにデビュー戦の相手を務めた中西百重(44)と肌を合わせ、3カウントを奪取。「お互いデビュー戦の相手で、引退試合の相手もやり合うなんて前代未聞。最高の景色を見せてくれた」と万感を込めた。

 奈七永は1996年7月にデビューし、2005年の全女解散後はSUN、アイスリボン、スターダム等を経て、昨年5月24日旗揚げのマリーゴールドで活躍していた。引退セレモニーには「キッスの世界」として2000年にCDデビューもした中西、納見佳容(48)、脇澤美穂(45)、西尾美香(43)ら全女時代の仲間や、先輩の堀田祐美子(58)、豊田真奈美(54)、前川久美子(52)、さらにスターダム時代に共闘した愛川ゆず季(42)らも駆けつけた。

 最後は母から花冠を掛られ、感涙。「プロレス界に入って約30年。中学3年でプロレスラーになりたいって(夢が)降りてきてから、ただひたすらプロレスに真っすぐやってきた。何回も壁にぶつかって心が折れそうになったが、やられても立ち上がるのがプロレスの醍醐味。人生に必要なことが全て詰まっている。最後、マリーゴールドでの1年はご褒美みたいだった。マジで“終わりよければ全てパッション”と思えるプロレス人生だった。ありがとうございました」と晴れやかに語った。

 ◆高橋奈七永(本名・高橋奈苗=たかはし・ななえ)1978年12月23日、埼玉県川口市出身。中学時代にプロレスラーに憧れ、高校を中退し、アニマル浜口ジムに入門。95年に全序に入門し、96年7月14日に中西百重戦でデビュー。全女解散後はさまざまな団体で活躍し、2010年には女子プロレス大賞を受賞。スターダムには11年の旗揚げから参戦し、15年退団。マリーゴールドには24年5月の旗揚げから参加した。得意技は冷蔵庫爆弾(ダイビング・ボディプレス)、ワンセコンドEX、ナナ☆ラッカ。165センチ、65キロ。

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