リング設営中に柱が折れ大会中止…新日本プロレス53年で初の珍事 棚橋弘至社長「100年に一度」「試合中なら大ケガ、不幸中の幸い」 金属疲労か

 リング設営中に1本の鉄柱(右奥)が折れ、新日本プロレスの大会が中止に。急きょトークショーを開催し、最後にマイクで締めた棚橋弘至
 リング設営中に1本の鉄柱が折れ、新日本プロレスの大会が中止に
 リング設営中に1本の鉄柱が折れ、新日本プロレスの大会が中止に
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 新日本プロレスは7日、東京・後楽園ホールで開催予定だった大会が、リング設営中に鉄柱が折れたため中止とした。6日の旗揚げ記念日で53周年を迎えた団体にとって史上初の珍事で、金属疲労が原因と考えられるという。全7試合の予定だったが、チケットは払い戻し対応を決め、さらに急きょ選手によるトークショーをロープを張っていないリング上で開催。試合ができない前代未聞の事態となったが、なかなか見られない光景にファンは目を輝かせた。

 約2時間のイベントを終え、最後は社長の棚橋弘至(48)がコスチュームでリングに上がって挨拶をした後、久々の「愛してま~す!」で締めくくった。

 大会前にリング設営をしていたところ、若手がリングチェックのため全力でロープワークで走っていたところ、四隅のコーナーの鉄柱のうち1本がバキッと折れたという。棚橋は「金属疲労なのか、ロープを締めすぎたのか、支柱が真ん中から折れてしまって、試合続行は難しいと判断した」。もう1つのリングは尼崎大会に向けて運搬済みで、当日は代替案がなかった。直前まで協議して中止を決めたが、新日本プロレス始まって以来の珍事で「100年に一度の形になった」と頭をかいた。

 ただ、試合中に鉄柱が折れていた場合、大惨事となっていた可能性もあるだけに、棚橋は「不幸中の幸い。試合中なら大きなケガにつながったかもしれない。そこは神様に守っていただいたのかも」と胸をなで下ろした。この日行われる予定だった「NEW JAPAN CUP」の2試合は8日の後楽園大会に振り替えて実施すると発表。道場のリングなどを使用して開催するという。「選手の安全面も考えてチェックしていきたい」と再発防止を誓い、「試練は乗り越えるためにある」と語った。

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