来年引退の棚橋弘至「このまま終わりたくない」3・6IWGP戴冠ラストチャンスへ決意「奥の手、作戦ある」後藤洋央紀攻略に秘策?

 新日本プロレスは4日、3月6日の旗揚げ記念日興行(大田区総合体育館)で行われるIWGP世界ヘビー級選手権の調印式を都内で行った。来年1月4日での引退を表明している棚橋弘至(48)は、45歳で初戴冠した王者・後藤洋央紀の初防衛戦の相手として指名される形で、約3年8カ月ぶりに挑戦する。社長就任後は初挑戦になるが、「今の自分のコンディションや状況を冷静に考えて、今回後藤選手からの指名がなければIWGP戦線に戻ることは難しかったかもしれない。もう一度そういう(王者としての)光景を見たいし、そういう未来を思い描いている。僕は後藤洋央紀物語の登場人物ではなく棚橋弘至物語の主人公なので、大田区は僕の物語にします」と力を込めた。

 団体最高峰タイトルとしては前身のIWGPヘビー級王座で歴代最多8度の戴冠記録を持つ“100年に1人の逸材”。21年新設のIWGP世界ヘビーは過去2度の挑戦失敗を経て、初戴冠へ最後のチャンスとなる可能性もある。「過去何度も後藤選手とやって経験値は残っている。奥の手じゃないが、タイトルマッチに向けていくつもの作戦を用意している。どの作戦がさく裂するか。本当はないかもしれないし、あるかもしれないし。どこまで自分ができるか楽しみ」と不敵に予告し、「(引退まで)残り10カ月となって、このままでは終わりたくない、レスラーとしての意地もある。3月という早い段階でチャンスが巡ってくるのはイメージできてなかったが、いい流れが来ているとプラスに捉えている」と強い決意を込めた。

 後藤からは「初めてIWGPに挑戦して18年。立場を変えてまた棚橋選手と戦えることを非常にうれしく思っている。ファンのためにも棚橋選手は引退する瞬間まで輝き続けなければならないが、今の王者は俺。敢えて言わせていただかないといけない。棚橋さん、IWGPは遠いぞ」と、かつての自身のセリフを突きつけられた。しかし、それを聞いた棚橋は笑みを浮かべ、「免疫があるので大丈夫。『遠いぞ』と言ってすぐに(ベルトを)取られたり、オカダ(・カズチカ)にも言われたり」と余裕の表情。「これでベルトを取ったら(IWGPは)近かったってことになるので、楽しみです」とエネルギーに変えた。

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