ボクシング高校6冠で世界ユース優勝の坂井優太 井上尚弥所属の大橋ジムとプロ契約

 記者会見に出席した坂井優太
 記者会見に出席した(左から)大橋秀行会長、坂井優太
 記者会見に出席した(左から)鈴木康弘トレーナー、大橋秀行会長、坂井優太、坂井伸克氏
3枚

 ボクシング高校6冠で2022年世界ユース選手権バンタム級優勝の坂井優太(18)=西宮香風高3年=が、4団体統一スーパーバンタム級世界王者の井上尚弥が所属する大橋ジムとプロ契約を結んだことが7日、横浜市内で発表された。B級(6回戦)でプロテストを受け、6月ごろのデビューを予定している。

 坂井は「こんなにすごいジムと契約したので、これからどんどん強くなって、頑張っていく。打たれずに打つボクサーになりたい」と決意表明した。右利きのサウスポーで、体のサイズは身長173センチ、通常体重は58~59キロ。階級はスーパーフライ級かバンタム級になるという。

 坂井は高校総体、全国選抜、国体に2度ずつと、高校では出場した全ての全国大会で優勝。世界ユースも制し、2022年度日本ボクシング連盟の男子最優秀選手に選ばれた。アマチュア戦績は48戦47勝1敗。

 大学に進学してのオリンピック出場を目指していたが、五輪でのボクシングの実施が危ぶまれていた時期もあり、保育園の年長から現在に至るまで指導を受けている父・伸克さん(52)からの「プロを選んだ以上、しっかり食べられるボクサーにならないといけない。100パーセント以上の決意を持って臨むように」との助言も踏まえて1週間、悩んだ末に昨夏、プロ転向を決意した。

 迷っていた昨年6月、初めて大橋ジムで練習した際、井上から「結局、自分の覚悟だよ」とアドバイスを受けたという。

 夢を聞かれると「まだ先のことを考える余裕はないので、決められた相手にしっかり勝って、一歩一歩確実に勝っていかないといけないと思っているので、未来のことはまだあまり考えていない」と答えた坂井。現在の実力は、大橋秀行会長によれば「スピードもあって、ディフェンス、距離の取り方とか、かなり完成度が高い。プロとスパーリングをやっていたのを見ているけど、既にかなり高いレベルにいますね」という。

 今後は伸克さんも週3日のペースで大橋ジムに通い、ロンドン五輪代表の鈴木康弘トレーナーとともに指導するという。井上尚弥・拓真兄弟が父・井上真吾トレーナーの指導で世界王者に上り詰め、松本好二トレーナーの長男・松本圭佑も現日本フェザー級王者である大橋ジムに、新たな親子鷹が加わった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス