山本美憂が一本負けで現役引退 王者の伊澤星花に締められ無念のタップ 涙止まらず「勝ってリングを降りるつもりだった」

 敗れて肩を落とす山本美憂(撮影・堀内翔)
 息子の山本アーセン(左)からキスをされる山本美憂(撮影・堀内翔)
 試合後、健闘をたたえ合う山本美憂(左)、伊澤星花(撮影・堀内翔)
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 「RIZIN.45」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 元レスリング選手の山本美憂(49)が引退試合に臨み、RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花と対戦。一本負けを喫し、現役生活を終えた。

 開始1分たたず、11戦無敗の伊澤が引き込むようにして首を極めにいったが、山本が抵抗。首を引っこ抜くと、パンチを浴びせて意地を見せた。1回は耐えたが、2回はリアネイキッドチョークで締められ、たまらずタップした。

 前日の計量ではド派手なビキニ姿で仕上がった体を披露。黒光りする肉体美を披露した。

 山本はレスリング一家に生まれ、世界選手権でも優勝したが、五輪出場の夢はかなわず。16年からMMAに転向し、これで14戦6勝8敗となった。

 試合後の引退セレモニーで山本は涙が止まらず。「勝ってリングを降りるつもりだったから不思議な気持ち。本当に最後の終わり方と一緒で、戦歴的には本当に良くないというか選手だったにも関わらず、RIZINの皆さん、ファンの皆さんが変わらず応援してくれている。こんな幸せなアスリートはいないと思っている。本当にありがとうございます。本当は寂しいが、また新しいことに挑戦したい」と先を見据えた。

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