元Jリーガー・山口聖矢 1回TKO勝ち衝撃デビュー 尚弥の幼なじみ「サッカーとは違う喜び」

 「ボクシング・4回戦」(30日、後楽園ホール)

 WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30)=大橋=の幼なじみで元Jリーガーの山口聖矢(29)が、1回2分43秒でTKO勝利を収める衝撃デビューを飾った。

 尚弥と、その父・真吾トレーナー、Jリーグ時代の仲間も駆けつけた中、躍動した。開始40秒過ぎに左を当て相手をよろめかせると、サッカーで鍛えたフットワークで徐々に本領を発揮。終盤に右カウンターでダウンを奪い、両手を突き上げた。春先に右手を痛め、まだ完治していないにもかかわらず、破壊力十分だった。

 18年にJリーグ相模原退団後、昨年1月に井上からボクシングを勧められた。ジム入り後、一緒の合宿に参加したり、スパーリングの相手もしてもらうなど、井上への感謝は尽きない。

 デビュー戦に向けては脇を絞って斜めにジャブを打つようにアドバイスを受けたという。「サッカーは喜びを共有できますが、サッカーとは違う緊張感もあるし、喜びがありますね」。目指すは来年の新人王だ。

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