世界戦挑戦の重岡兄弟 予備健診クリア 兄・優大「ちょっとスイッチが入った」弟・銀次朗「ちょっと舐めてる」

 予備検診で異常なしと診断された世界戦挑戦の重岡優大(左)と対戦相手のウィルフレド・メンデス(右)
 予備検診で異常なしの診断を受けた重岡銀次朗(左)と対戦相手のレネ・マーク・クアルト(右)
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 ボクシングのWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦でウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)と戦う重岡優大(25)=ワタナベ=と、IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦でレネ・マーク・クアルト(フィリピン)と戦う重岡銀次朗(23)=ワタナベ=が14日、都内の日本ボクシングコミッションで予備健診に臨み、異常なしと診断された。

 史上初の同日の兄弟世界王座奪取へ意欲を明かした。熊本市出身の重岡兄弟。7年前の4月14日は、故郷の熊本地震が起こった日で兄の優大は「僕たちは地元愛が一番強くて、熊本が大好きだし、一人でも多くの人に見ていただけたら」。弟の銀次朗も「勝って明るいニュースを届けるしかない思い」と力を込めた。

 この日は対戦相手とお互いが初対面した。メンデスと対戦する兄の優大は「相手の顔を見て初めて、スイッチが入った」と表情を引き締めた。弟の銀次朗はクアルトの時折、見せる笑顔にピリリ。「ちょっと、なめてる。顔で分かるので、腹が立ったっす。ちょっと火が付きました」。両者、気持ちが高ぶったが、優大は「忘れて、落ち着かないといけない」と言い聞かせた。

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