井上尚弥「フルトンしか見てない」 白井&具志堅超え5年連続&歴代最多6度目MVP
ボクシングの「2022年度 年間優秀選手表彰式」が22日に都内で行われ、各表彰選手が出席した。前世界4団体統一バンタム級王者の井上尚弥(29)=大橋=は、5年連続6度目の最優秀選手賞(MVP)を受賞。次戦については、海外で報じられているWBC・WBO統一王者のスティーブン・フルトン(米国)との戦いに焦点を絞り、調整していることを明かした。
白井義男、具志堅用高の5度を上回る歴代最多の6度目。KO賞とダブル受賞となった井上の目には、WBC・WBO統一王者のフルトンだけが映っていた。
海外メディアで対戦が決定的と報じられている相手について「もう、フルトンの映像しか見てないですよ。もうじき、発表できるのかなと思う」と明かした。相手の攻略法についても「気がついたことがあるんですけど(話すと)向こうのヒントになるので」とすでに臨戦態勢だ。
白井、具志堅というレジェンドを上回る歴代最多の最優秀選手賞は、「すごい記録を超えることができた。今年も負けられない」とさらなるモチベーションにつながる。この日から3日連続で元米国トップアマ、プロ10戦全勝のラミドとスパーリングを敢行。来季のMVP受賞記録の更新も視野に入れ、転向したスーパーバンタム級での2階級4団体統一王者を目指しギアを上げる。
4月8日(有明アリーナ)にWBA世界バンタム級王座決定戦に臨む、弟・拓真(大橋)にも、「やってくれるでしょう」と期待。23年は兄弟の同時世界王者達成を目標に、さらなる飛躍を目指す。




