ジュリアが中野たむ撃破!5★STAR GP初優勝!12・29赤いベルト挑戦!

 「プロレス・スターダム」(1日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 スターダムのシングルの祭典「第11回5★STAR GP」のファイナル決戦が行われ、優勝決定戦はジュリア(28=ブルースターズ1位)が中野たむ(年齢非公表=レッドスターズ1位)を破って初優勝を飾った。今月29日にデビュー5周年を迎え、アイスリボンからスターダムに移籍(19年10月)して3年の節目にビッグな栄冠を射止めた。春のシンデレラ・トーナメント(20年獲得)と夏のグランプリの2冠を手中にしたのはトニー・ストーム、岩谷麻優に次いで3人目。

 ブロック代表を争うサバイバル決戦は過酷で、ブルー組では葉月が渡辺桃に敗れて脱落。ジュリアと鈴季すずの3年ぶりの再会一騎打ちは、ともに譲らず15分フルタイムの熱闘。結果はジュリアが16点で首位通過し、初のファイナル進出を決めた。

 6人が首位並走のレッド組は最後まで混戦。この日が20歳の誕生日でもあったAZMは、鹿島沙希が仕掛けた電撃44秒の起死回生に屈して無情の脱落。2年ぶり2度目の制覇を狙った林下詩美も、コグマのコグマ式ヨシタニックに敗退。ここに昨年7・4横浜武道館大会のワールド戦で左膝前十字ジン帯を断裂して長期休場していた刀羅ナツコが出現して復帰を宣言。脱落したうえに旧敵にリベンジ戦を要求された。

 中野たむはSAKIをバイオレット・スクリュードライバーで爆殺して16点を獲得。舞華とひめかの初一騎打ちは、両者KOの痛み分けでともに15点止まり。2連覇を目指す朱里はたむとの直接対決に勝利しており、世羅りさに勝って代表権を獲得する腹積もりだった。しかしグランド式朱雀に追い込みながら、土壇場で切り返されて暗転。世羅に5・28大田区大会のワールド戦のリベンジを許してしまった。

 V決戦はジュリア対たむに決定。昨年の3・3日本武道館大会の敗者髪切り戦では、ワンダー王者のジュリアが敗れ、ベルトを失ったうえに丸刈りにされた。因縁マッチの再現は、たむがグロリアスドライバーを決めると、ジュリアもバイオレット・スクリュードライバーをお返しするなどお互いにオキテ破りの技を繰り出して挑発。最後はジュリアがグロリアスドライバーからノーザンライトボムをさく裂させて3カウントを奪った。

 昨年のグランプリは、9月にケイツイを痛めてリタイア(4不戦敗)。長期休場を余儀なくされ、復帰は12・29両国国技館までずれこんだ。そんな悔しい思いもGP初制覇で吹っ飛んだ。

 髪切り戦と長期休場の無念を清算したジュリア。王冠とガウンに優勝カップを手にすると「去年の悔しい思いを晴らすことができた。優勝したからには、赤いベルトに挑戦」と、年内最終戦となる12・29両国国技館大会でのワールド王座戦をぶち上げた。3・26国技館大会では朱里のワールド王座に挑戦して敗退。朱里はDDMと袂を分かち、新ユニットGod‘Eyeを立ち上げた。

 ジュリアは「ジュリア色の最高の景色を見せる」と“朱世界”を意識しながらライバル対決を見据えた。朱里が年の瀬まで王座をキープすれば、トップ2人の王座戦が再現される。

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