小川直也氏 猪木さんを弔問「現実を受け入れられない。正直何でと」ステーキの約束も

 猪木さんの自宅を訪れた小川直也氏
 小川直也(左)に竹刀で闘魂を注入するアントニオ猪木さん=2007年
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 心不全で死去したアントニオ猪木さんを、元バルセロナ五輪柔道銀メダリストでプロレスでは猪木さんの指導を受けた小川直也さんも自宅を弔問した。

 報道陣の取材に応じた小川氏は「いつかはこの日が来るのかなと思っていたんですけど、現実が受け入れられないのが正直なところです。食事も戻ってきて、体調も上向きだと聞いていたので安心はして、今日は久々に見たんですけど、肌つやもよくて、正直何で、という気持ちはあります」と沈痛な面持ち。

 7月11日に猪木さんにホテルに呼ばれたのが最後の対面といい、その時に「次、ステーキ食おうね。まだ体調が悪いから、今度は飯を食えるようにしとくから」と言われたという。「前回(会った時は)サインを書けるようにしとくからと言って約束を守って。次はステーキって、ステキでしょってシャレなんですけど。後で関係者に聞いたら、ステーキ一枚食べられるようになっていて、『ステーキを食えるようになったから呼ばなきゃ』、という話をしている矢先だった。その話を聞いて余計にいたたまれなくなった」と惜しんだ。

 この日は猪木さんとともに約1時間半過ごし、「テレビで追悼番組をやっていて、このときああでしたねとか問いかけていました。今は休んで下さい。引退試合も自分が一番出たかったと話をして、あちらに行っても、ボクが挑戦するのでと、準備していて下さいと声をかけました」と話した。

 最後は、「柔道界で育ってた自分を非常識に教えてくれた。それが今の僕の中では常識。猪木の常識は世間の非常識という教育を受けてきたので本当にありがたい。感謝しかないです」と追悼した。

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