田中恒成 6・29橋詰戦「KOしか狙わない」米国合宿で井岡のトレーナーに弟子入り

 次戦に向けて意気込みを語った田中恒成(畑中ジム提供)
 次戦に向けて意気込みを語った田中恒成(左)と畑中清詞会長(畑中ジム提供)
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 ボクシング元世界3階級制覇王者の田中恒成(26)=畑中=が12日、WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の橋詰将義(28)=角海老宝石=へ挑む次戦(6月29日・後楽園ホール)に向けて、名古屋市北区の畑中ジムからオンライン会見した。「KOしか狙わないので。できるだけ早い段階で、できるだけ完璧な状態でそれを目指します」と序盤KO宣言を出した。

 3月上旬から約1カ月半ほど米国合宿を決行。ラスベガスでキューバ出身のイスマエル・サラス・トレーナーの指導を受けた。「どんなことを聞けるのかと思って行った。あとは周りに強い選手がたくさんいる。刺激をもらって練習に取り組むモチベーションもすごく上がった。サラスから言われたことですごく良くなった面と、自分の気持ちがすごく高まったので、動きがかなり変わったというのはある」と成果を強調した。

 サラス氏は20年大みそかに8回TKOで唯一の黒星を喫した相手であるWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)のトレーナーでもある。「その点においては自分も考えましたけど、今回は自分が望んで行きました」と志願して指導を受けた。

 畑中清詞会長(55)は今後について「WBCとWBAはビッグなネーミングなので。IBFとWBOの方で考えています」と語る。スーパーフライ級でWBC、WBAの2団体の頂点に君臨するフアンフランシコス・エストラダ(メキシコ)とのマッチメークは難しいため、IBF王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)とWBO王者の井岡への挑戦を視野に入れる。

 田中も自身の思いを口にした。「最終的にエストラダにたどりつきたい。早く世界チャンピオンになりたい。どの団体でもまず早く世界挑戦できるように。そして勝てるというのが一番目指しているところ」。まずは王座を獲得してエストラダとの統一戦を描く。

 後楽園ホールへの登場は自身初タイトルとなった14年10月の原隆二(大橋)との東洋太平洋ミニマム級王座戦以来。「以前やった時も全勝のチャンピオンだったし、そういうことを思い出しながら懐かしい気持ちにはなりました。ただ、アジアのタイトルを懸けて戦うリングに自分自身はふさわしくないと思う。早く世界戦のリングに戻りたい」と力を込めた。

 世界ランクは橋詰がWBO12位、IBF14位。田中はWBO3位、IBF5位、WBC7位。戦績は橋詰が21戦19勝(11KO)2分け。田中は17戦16勝(9KO)1敗。

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