ボクシング亀田３兄弟の長男・亀田興毅氏（３５）が会長を務める３１５０ファイトクラブは１２日、三男で元世界２階級王者の亀田和毅（３０）との所属契約を３月で解除したことを発表した。

　同ジムは興毅氏が昨年、大阪に開設。和毅が所属選手第１号となった。兄弟で再び世界へと掲げた設立時の目標は実現を見ず、別の道を歩む。興毅会長はコメントを発表。世界戦実現を最優先とする和毅の方向性を考えた場合、「リスクヘッジの意味でも二極化することがお互いのためになる」と説明した。

　和毅もコメントで報告。「メキシコに渡った当時と同じ思いで家族から離れ、現役生活ラストチャンスに懸け、私自身の力でどこまでいけるのかチャレンジしたくこのたびのご報告となり、また亀田家からも快く送り出していただきました」と円満離脱を強調する。

　今後、海外拠点であればフリーの立場でも問題ないが、国内で活動する場合、新たな所属先が必要となる。和毅はＷＢＡスーパー、ＩＢＦ世界バンタム級王者の井上尚弥（大橋）との対戦を望んでいる。移籍先として真正ジムなどでトレーナーを務めた西山一志氏が兵庫県西宮市に３月に新設した「ＴＲＹ　ＢＯＸ　平成西山ジム」が浮上している。