井岡「準備したことやるしかない」“雑草”福永の経歴は「何も思わない」

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 同級6位・福永亮次(35)=角海老宝石=と4度目の防衛戦を行う王者の井岡一翔(32)=志成=が23日、オンラインで練習を公開した。

 IBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と王座統一戦を行う予定だっったが、外国人の新規入国が原則禁止されたことで、相手が福永に変更。「試合に向けて着々と準備している。大みそかに試合をやると決めてからは、自分の中で切り替えて進めてたので、特に難しい部分だったり、大変なところはなかった」と調整には大きな影響はなく、減量も残り4キロ弱と順調だ。

 15勝中KOが14という強打者の福永について「すごいいい選手で、強い選手だと思うので、しっかり警戒してやっていきたい」と話す。戦い方については「どの試合もそうなんですけど、パンチをもらわずしてパンチを当てて戦っていくのが大前提。相手もKO率が高くて、パンチ力も警戒していかないといけないと思いますけど、今までの経験、やってきたことをしっかりやっていこうと思う。ここまで来たら、準備してきたことを自信を持ってやるしかない。今までもいろんな相手とやっててるし、ボクもボクで経験しているので、今になってどうこうというのはない」とイメージした。

 元世界王者の井岡弘樹氏を叔父に持つアマチュアのエリートで、プロでも華々しい結果を残してきた自身に対し、福永は15歳で大工を始め、25歳でボクシングを始め、35歳にして代役で世界挑戦のチャンスをつかんだ、たたき上げの“雑草”という真逆の経歴。だが、井岡は「境遇というか、過程とか人それぞれ。中止になった統一戦から一転してこの試合になったので、相手がどうというより、こういうときこそ気を引き締めて臨まないといけないと言う思いはありますけど、福永選手の生い立ち、キャリアにはなにも思わない」と意識はしていない。

 師事するキューバ出身の名伯楽イスマエル・サラス氏とは、直接指導は受けられない状況だが、連絡を取り合っており、アドバイスや福永対策をもらっているという。大みそかの舞台は10回目。18年の大みそかには日本を離れてマカオでドニー・ニエテス(フィリピン)に判定負けした苦い経験もあり、「1年の終わりなので、すごい大事な日だと思っている。その終わり方でその年の印象はそのイメージになるし、締めくくられる。何時間後には新たな年を迎えるので、その年のイメージと来年がどう始まるかはその日にかかっている」と、勝って締めることの意義を強調した。

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