ボクシング 前世界王者の伊藤、細川TKOで再起!層厚いライト級で世界へ「抜き出るためのスタート」

再起戦でTKO勝ちした伊藤雅雪
 細川(右)に左をヒットする伊藤雅雪=後楽園ホール
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 「ボクシング・ライト級10回戦」(3日、後楽園ホール)

 前WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(30)=横浜光=が元日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン(40)=角海老宝石=を8回1分17秒TKOで破り、昨年12月にOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三大大訓(ワタナベ)に敗れてからの再起に成功した。

 身長とリーチで上回る伊藤は開始から左ジャブで細川に付け入るスキを許さず、正確な右ストレートを次々突き刺して優位に試合を展開。自身は細川の右の強打を警戒して無難に戦うことも考えたが、6回にセコンドから「ここで倒すのと倒さないのでは全然違う」と叱咤を受けると前に出て仕留めにかかり、8回に強烈な右から連打を浴びせてストップを呼んだ。

 三代に敗れた後は引退も考え、背水の陣でつかんだ再起星に試合後は歓喜の雄たけび。「本当に素直にメチャクチャ安心しています。今回いろんな思いもあって、また頑張らせてもらって、これだけは絶対に落とせないという気持ちがあったので」と安どの表情を浮かべた。

 ライト級は国内に、6月に世界的スターのワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と戦った中谷正義(帝拳)、地域3冠王者の吉野修一郎(三迫)ら国内に強豪がひしめくだけでなく、世界的にも層が厚い階級。今後について、リング上では「一回世界獲って、去年つまらない試合をして、それでもみなさんが応援してくれるから戦える。どうなるか分からないですけど、強い選手ばかりで、ライト級は層が厚いので、その中で1戦1戦、命かけて戦っていくので応援よろしくお願いします」と誓い、「なかなか大きな事は言えないですけど、本音で言ったら、世界との差は少しだと思っている。中谷選手、吉野選手、三代選手、みんあなちょっとの差で動いている。その中で抜き出るためのスタートになった」と再び世界の舞台へ立つ意欲を示した。

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