「プロレス・スターダム」（１２日、大田区総合体育館）

　刀羅ナツコ率いる極悪ユニット大江戸隊が、岩谷麻優率いる本隊のＳＴＡＲＳとの全面戦争に勝利。最後に敗れた選手が相手ユニットに強制加入となる５対５イリミネーションマッチで行われたため、ＳＴＡＲＳのマスクウーマン、スターライト・キッドの大江戸隊強制加入が決まった。

　大江戸隊は刀羅、小波、フキゲンです★、琉悪夏、鹿島沙希の５人、ＳＴＡＲＳは岩谷、キッド、門倉凛、羽南、コグマの５人が出撃。１０人が入り乱れた熱戦は終盤、大江戸隊が刀羅と鹿島、ＳＴＡＲＳが岩谷とキッドの４人が残った。

　そして岩谷は鹿島をドラゴンスープレックスで投げようとしたが、鹿島にうまく丸め込まれて脱落。１人残ったキッドは２人がかりの猛攻を耐え、鹿島を丸め込んで３カウントを奪う奮闘を見せる。

　そして、刀羅も丸め込んだが、大江戸隊のメンバーがレフェリーをリング下に引きずり下ろしてカウントを妨害。さらに大江戸隊のメンバーはキッドに暴行を加え、最後は刀羅がデスバレーボム２連発でトドメを刺した。

　決戦を制した刀羅は泣き崩れる岩谷に向かって「正義は必ず最後に勝つ。お前は今日それを証明しないきゃいけなかったんじゃねえのか」と勝ち誇り、大江戸隊に強制加入となったキッドに「お前はこれから舎弟にしてやろう。琉悪夏が若頭だから、お前はその下の舎弟だ。もう大江戸隊でしか生きていけないんだよ」と宣告。これに、岩谷は泣きながら声を振り絞り、「キッド、ごめんね、でも、必ず取り返すから。それまで大江戸隊で我慢してて。絶対、取り返すから」と約束した。

　大江戸隊のメンバーとともにインタビューブースに現れた刀羅は、肩に担いできたキッドを床に下ろすと、「岩谷麻優は私に散々“正義は必ず最後に勝つ”と言ってきた。私はずっと言ってたよ。それはアニメや漫画の世界の話であって、プロレスは現実。リアルなんだよ」と再度アピール。キッドに「コイツは今まで岩谷の二番手だったかもしれねえけど、大江戸隊からしたら一番下。急成長中の琉悪夏がいるから、その舎弟としてやらせてやってもいいかな。なあ、喜べよ」と高圧的に問いかけ、キッドは無言のままだった。