引退表明の久田哲也は眼窩底骨折 3回に負傷も拳四朗とフルラウンド戦い抜き判定負け

寺地拳四朗に判定負けし、客席に向かって手を合わせる久田哲也=24日
2R、寺地拳四朗(左)の右は久田哲也の顔面にヒット(撮影・佐々木彰尚)
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 ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(24日、エディオンアリーナ大阪)で判定負けし、現役引退を表明した久田哲也(36)=ハラダ=が24日夜、自身のツイッターを更新。試合後に病院に行き、眼窩底骨折と診断されたことを明かした。

 久田は動画をアップ。横たわった状態で左目は大きく腫れてふさがった状態で「本日はたくさん応援をいただいてありがとうございました。試合の途中で目を負傷して、試合終わってから病院に行ったら眼窩底骨折だったので」と報告。「今ちょっと目を開くのが大変なので、みんなのコメント、メッセージとかも返せない状態です。また回復したらコメントお返しさせていただきますので、それまでお待ちください。応援ありがとうございました」と話した。

 今年国内初の男子世界戦で同級1位の久田は、王者・寺地拳四朗(29)=BMB=に0-3(109-118×2、108-119)の判定で敗れた。2回にワンツーの右でダウンを奪われ、試合後の会見では3回に左ジャブを左目に浴び、以降は相手が二重に見える状態だったという。それでも「僕の信念は最後まであきらめない気持ち。それは全うできた」と最終12回までフルラウンドを戦い抜いた。

 試合後はふさがった左目から涙を流しながらも気丈に対応。「今できることは全てやりきった。負けてしまいましたが、悔いはありません。引退します」と引退を表明した。

 そして昨年12月に食道がんで79歳で亡くなった先代の原田実雄会長、17年間の現役生活を支えてくれた中学時代の同級生でもある淳子夫人と3人の愛娘、チームスタッフ、ファンへの感謝を伝えた。「36歳までやれるとは思っていなかったですし、いろんな人に勇気を与える試合になっていれば本望です」と魂のラストファイトを振り返った。

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