新日本NJCで鷹木が激勝「スッキリしたぜ。オカダが勝ってもつまんねえ」

 鷹木信悟(右)のラリアットを食らうオカダ・カズチカ
 勝ち名乗りを受ける鷹木信悟
 鷹木信悟(左)にドロップキックを見舞うオカダ・カズチカ
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 「プロレス・新日本」(6日、大田区総合体育館)

 IWGP世界ヘビー級初代王者の飯伏幸太に挑戦する権利を懸けた30人参加のシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」の1回戦3試合が行われ、鷹木信悟が優勝候補筆頭のオカダ・カズチカを破って2回戦に進出した。

 昨年のG1クライマックスで初対戦して敗れた雪辱に燃える鷹木は、オカダが痛めている腰をトップロープからの雪崩式ブレーンバスターなどで容赦なく攻撃。だが、痛みをこらえて立ち上がるオカダの猛反撃に遭い、一時はマネークリップでストップ負け寸前に追い詰められた。それでも終盤にはレインメーカー式パンピングボンバーなどで再び猛攻。最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンをかわしたオカダがレインメーカーを繰り出したところを巧みにラスト・オブ・ザ・ドラゴンで切り返し、24分近い激闘にピリオドを打った。

 鷹木はマイクを握ると、「個人的なことを言わせてもらいます。すごくスッキリしました。ホント、スッキリしたぜ」と絶叫。続けて、「オレはみんなの気持ち分かってるよ。オカダが勝ってもつまんねえなって。だからこそ勝ってやったんだよ。優勝候補に勝ったんだ。これがどう言う意味か分かるか。オレには聞こえるぞ、鷹木信悟待望論がよ」と主張した。

 さらにIWGPヘビー級王座と同インターコンチネンタル王座を統一した同世界ヘビー級王者となった飯伏幸太にも矛先を向け、「ふざけんなって気持ちがあるんだよ。好き勝手やりやがって。きっちりケジメつけてやるからな」と予告。最後は「その前にこのニュージャパンカップだ。昨年1回戦負けのこのオレが、優勝という“てっぺん”目指して、龍のごとく駆け上って行くぞ」と宣言した。

 バックステージでは「危なかった。紙一重だよ。さすがにレインメーカー食らったらただじゃ済まねえのはバカなオレでも分かるぞ。こう見えてもオレは戦略家だからな。オカダ、まんまと引っかかったな」と激闘を振り返り、「あいつ調子悪いのか。腰が悪いのか。知らねえけど、プロだから何の言い訳も通用しねえよな。コンディションがもし悪いんだったら、運が悪かったな。運も実力の内だ。ということは、今日はオレの勝ちだ。完全勝利だ」と胸を張った。

 そして、再び飯伏に言及。昨年のG1では、優勝した飯伏に勝利したものの、その後は対戦相手に指名されず、「いずれ何か言ってくるんじゃねえかと思ってオレは待ってたよ。シカトかましやがって」と不満をあらわ。「お前から来ねえんだったら、オレからお前に言ってやろうじゃねえか。オレはもう若くねえんだ。ちまたじゃはつらつオジサンとか言われてるからな。オジサンはオジサンで超元気なオジサンを見せてやろうじゃねえか」と挑戦状を突きつけた。

 一方、敗れたオカダは4日にIWGP世界ヘビー級王座新設を猛批判しており、「IWGP世界ヘビー級王座よりもダサいのがオカダ・カズチカだったんじゃないですかねえ。あんなこと言っといて、相当ダサいですよ」と自身を責め、「オカダならこの状況を打破してくれるだろうと思っていたみなさんには申し訳ないし、IWGPにも申し訳ないと思います」とファンに謝罪した。

 続けて、「現時点では(2月27日に破った)EVILよりは強くて、鷹木よりも弱いということが分かりましたから、どっか痛いとか、そんなの言い訳にならないですから。1回戦負けとして、もっともっと強くなって、また新日本プロレスの頂上まで登っていきたいなと思います」と逆襲を誓いながらも、最後は「ただ、本当に今日はクソダセえ。情けないにもほどがあるな」と再び自身を責めた。

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