飯伏「本当の神になった」2冠死守!SANADAの挑戦受諾、ベルト統一ぶち上げ

ジェイ・ホワイトに強烈なヒザを入れる飯伏幸太=東京ドーム(撮影・金田祐二)
SANADAからの挑戦を受ける飯伏幸太=東京ドーム(撮影・金田祐二)
ジェイ・ホワイトにパワーボムを放つ飯伏幸太=東京ドーム(撮影・金田祐二)
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 「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)

 IWGPヘビー級・同インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太が、自身から王座挑戦権利証を奪取したジェイ・ホワイトを破り、2冠王座初防衛に成功した。

 前日に内藤哲也から2冠を奪取した飯伏は、史上初の東京ドームのメインイベント2日連続勝利。IWGPヘビー級選手権試合としては89年9月のビッグバン・ベイダー以来2人目の2日連続勝利となった。

 前日に内藤哲也から2冠奪取を果たした飯伏にとって、ホワイトは何としても越えなければならない相手だった。反則攻撃やホワイトのセコンド外道の介入などに苦しめられて、昨年は1月5日の東京ドーム大会、G1クライマックス公式戦で敗北。さらに、史上3人目のG1連覇を果たして獲得したIWGPヘビー級王座挑戦権利証の争奪戦でも、ホワイトがレフェリーの死角をついて両足をロープにかける反則で押さえ込まれ、史上初めて権利証を奪われる屈辱を味わった。

 2人のコンディションの差は歴然。宣言通り前日は欠場したホワイトに対し、2日連続2冠戦の飯伏は内藤との30分超の激闘を演じた末に右足甲を痛めていた。

 戦いはホワイトのずる賢い試合運びに大苦戦。徹底的なボディー攻撃、外道の介入、SSSなどの得意技などで追い込まれ、さらにはまたもロープに足をかけて丸め込まれたが、今回はレフェリーが気づいて事なきを得た。

 それでも、40分過ぎ、ホワイトのブレードランナーを必殺のカミゴェで切り返してチャンスをつかみ、内藤戦で久々に解禁したフェニックススプラッシュを成功させて勝負あったかに見えたが、外道がレフェリーのカウントを妨害。飯伏は外道をカミゴェで完全排除したものの、またもホワイトの猛攻にさらされる。それを耐え抜き、何度も阻止されたカミゴェを、最後は後頭部と顔面へ連発し、48分超の死闘にピリオドを打った。

 試合後は、この日に元盟友EVILとの一騎打ちに勝利したSANADAが登場。飯伏に「チャンピオン、こんなときだからこそ、プロレス界の希望となるSANADAからの挑戦表明というギフト、受け取っていただけますか」と要求した。

 飯伏は昨年のG1決勝戦でSANADAを破ったものの、終盤のオコーナーブリッジをカウント3が入ったと思わせるほどの際どいタイミングで返したことを思い出し、「ボクはあの時、負けていた。それは認めます」と告白し、「SANADAさんともっともっと試合がしたい。いつか分からないけど、いつでもやりましょう」と即受諾した。

 前日はファンに「明日、ジェイに勝って、本当の神になる」と誓っていた。最後は「逃げない。負けない。あきらめない。そして絶対裏切らない」と力強く決めゼリフを口にし、「そして、本当の神になった」と高らかに宣言した。

 インタビューでは、「昨日、言いたいことがあるって言いました。もう一つだけ言いたいことがあります。この“最高”のベルト、インターコンチのベルトと“最強”のベルト、これを一つにしたい」とベルト統一をぶち上げ。その理由を「ボクは“最高”も“最強”も欲しいし、誰もインターコンチだけ挑戦したり、IWGPヘビーだけ挑戦したりしていない。じゃあ何の意味があるんですか。本当の夢をかなえたいと思います。ここから、プロレスはどんどん広がると思います。広めるためには、ボクは一つに統一したい」と説明した。続けて、「防衛ロードも長いのは分かりますよ。ボクは13を目指して頑張ります」と、IWGPヘビー級王座の最多連続防衛記録12の更新も目標に掲げた。

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