現役高校教師が世界初戴冠 WBO女子スーパーフライ級王座戦で奥田朋子が勝利

現役高校教師で世界王者となった奥田朋子(左)と中村喜吉治会長=エディオンアリーナ大阪第2競技場
現役高校教師で世界王者となった奥田朋子=エディオンアリーナ大阪第2競技場
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 「ボクシング・WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(13日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 世界初挑戦の奥田朋子(37)=ミツキ=が、王者・吉田実代(32)=三迫=を6回負傷判定で下し、新王者となった。奥田は保健体育の現役高校教師で、日本、東洋太平洋バンタム級王者に続き、3本目のベルトを手にした。

 1回にカウンターの右ストレートでダウンを奪った奥田は、その後も優勢に試合を進めた。5回に右眉尻を偶然のバッティングでカット。6回にレフェリーが試合を止め、3-0負傷判定で勝利した。

 立命大では柔道部でインカレ5位などの実績を残した。全日制高校で教師をしていた30歳の時に、世界王者の井岡一翔の試合を見て刺激を受け、ボクシングを始めた。

 しかし、練習時間の確保が難しく、「今しかないと覚悟を決めた」と全日制をやめ、3つの通信制高校をかけ持ちする生活に。初挑戦での戴冠に「負けたらどうしようと不安もあったけど、情熱を傾けられることを突きつめられる人生は楽しい」と笑顔で語っていた。

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