無観客開催のUFC 王者セフードが防衛後に電撃引退表明「3冠王は幕を閉じる」
「UFC249」(9日、ジャクソンビル)
新型コロナウイルスのパンデミックにより中断していたUFCが9日(日本時間10日)、米国フロリダ州ジャクソンビルのベテランズ・メモリアル・アリーナで無観客試合として8週間ぶりに決行された。州当局が無観客を条件に外出制限の対象外になると認めたことで、世界規模でストップしていたプロスポーツの先陣を切るかたちでの再開となった。セミファイナルのバンタム級タイトルマッチでは、王者のヘンリー・セフード(33)=米国=が2回4分58秒TKOで、元王者のドミニク・クルーズ(35)=米国=を退け、初防衛に成功。試合後の勝利者インタビューで現役引退を電撃表明した。
2回に偶然のバッティングで額から大流血を起こしたセフードだが、直後に右膝で挑戦者を倒す。この好機を逃さず、パウンドの連打でストップを呼び込んだ。
五輪金メダルからUFC2階級制覇と快進撃の続くセフードだったが、勝利者インタビューでさらなる驚きをもたらす。「俺のような経歴を持ったヤツは誰もいない。バンタム級のタイトルも防衛した」とまずは勝利をかみしめ、「ひとつ言いたいことがある」と続けた。「満足した素晴らしいキャリアを積めた。今、娘もいて家族もいる。11歳からずっと人生を犠牲にしてスポーツにささげてきた。引退します。33歳、満足できるキャリアだった。3冠王はここで幕を閉じます」と現役引退を宣言した。
08年北京五輪レスリング・フリー55キロ級金メダリストのセフードは13年に総合格闘技に転向。18年8月のUFC227で、12度目の防衛を目指したデメトリアス・ジョンソン(米国)を2-1の判定で破り、フライ級王座を獲得。1度防衛後、19年6月のUFC238でマルロン・モラエス(ブラジル)に3回TKO勝ちしてUFC史上4人目となる2階級同時制覇を達成した。





