「UFC249」急転中止 規制の“抜け穴”ついて開催強行試みるも最終的に断念

 米国最大の総合格闘技団体UFCのダナ・ホワイト社長(50)は9日(日本時間10日)、4月18日に開催を強行しようとしていた「UFC249」を中止にすることを明らかにした。米放送局ESPNのインタビューに応じたホワイト社長は「ESPNとディズニーの上層部から要請があった」として従うとした。

 「UFC249」は当初、ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)にトニー・ファーガソン(米国)が挑むビッグマッチを同日にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで予定していた。しかし新型コロナウイルス感染拡大により、ニューヨークがロックダウンとなり、別の場所で無観客試合を行うことに方針を変更した。

 この決定に疑問を覚えたヌルマゴメドフは出場を辞退。それでもホワイト社長は、メインカードをファーガソンとジャスティン・ゲイジーのライト級暫定王座決定戦に変更して開催すると強調していた。

 開催地についてホワイト社長は「地球のどこかで」と明らかにしていなかったが、カリフォルニア州リムーアにあるタチパレス・カジノ&リゾートで予定していたことも判明した。ここは先住民居留住区の「インディアン・カジノ」で、米国各州の州法などに拘束されず、各コミションの開催許可も不要なエリアとなる。現在の状況下でも州による外出規制、集会規制も適用されない。

 規制の“抜け穴”をついて開催を強行しようとしたことには米国内でも物議を醸していた。最終的に中止を受け入れたホワイト代表は「タチパレスは頑張ってくれた」と今後の開催を示唆し、選手やスタッフにも報酬面での心配はしなくていいと話した。

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