WBOが田中恒成の指名挑戦権認める 井岡との注目マッチ今秋にも実現か

 WBO(世界ボクシング機構、本部・サンフアン)は5日(日本時間6日)、4階級制覇を目指し、保持していたWBO世界フライ級スーパー王座を返上した田中恒成(24)=畑中=に対し、1階級上のスーパーフライ級での指名挑戦権を認めると発表した。WBO世界スーパーフライ級王者は井岡一翔(30)=Reason大貴=であり、今秋にも「井岡VS田中」の注目マッチが実現する可能性が高まった。

 WBOは同日、公式サイトなどで田中に対する見解を発表。スーパー王座保持者は上下の1階級の指名挑戦権を得られるWBOでの規則を適用し、チャンピオンシップ委員会でスーパーフライ級の指名挑戦者とすることを確認した。

 WBOでは王者の指名試合の期限は通常9カ月。井岡は昨年大みそかに同級1位のジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)を判定で退け、指名試合をクリアしている。以後、9か月は原則的に指名試合を行う必要はなく、選択試合が可能となっている。

 WBOで3階級制覇を達成した田中は4日に名古屋市内で会見を行い、1月31日に王座返上の手続きをとったことを明かした。日本で井岡に続く、2人目の4階級制覇を目指す意向で「(スーパーフライ級4団体)王者の中ではエストラーダ(WBC=メキシコ)と井岡選手はやりたい選手だが、すべての王者と戦いたい」と語っていた。

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