マクレガー1年3カ月ぶりUFC復帰戦で40秒圧勝「オレは歴史をつくっている」

 「UFC246」(19日、ラスベガス)

 今年最初のUFCが米国ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催され、メインイベントのウエルター級ノンタイトル戦では、元2階級王者のコナー・マクレガー(31)=アイルランド=が、ドナルド・セローニ(36)=米国=を1回40秒TKOの圧勝で倒し、1年3カ月の復帰戦を勝利で飾った。マクレガーのUFCでの勝利は16年11月、UFC205でのエディ・アルバレス(米国)とのライト級タイトルマッチ以来、2年2カ月ぶり。

 「カウボーイ」のニックネームを持つセローニに対し、マクレガーは開始早々左ストレートを放ち、これは空を切ったが、組み合った際の肩パンチで鼻血を流させる。20秒過ぎには左ハイキックで効かせてラッシュ。ダウンさせてパンチでストップを呼び込んだ。

 試合後のインタビューでは「みんな帰ってきたぜ!最高だ!3階級でKO勝利を決め、オレは歴史をつくっている」と超満員の歓声に応えた。40秒の圧勝に「また王者としてここから始めていきたい」とほえた。質問をしようとするインタビュアーをさえぎり「そんなものはいいから。まずはウイスキーだ。アフターパーティーだ」と声をあげた。最後に今後について聞かれると「この階級で力を感じる」と3階級目となるウエルター級での王座挑戦に意欲をみせた。

 16年にフェザー級とライト級を制し、UFC史上初の2階級同時制覇王者となったマクレガーは17年に当時引退していたボクシング世界5階級王者のフロイド・メイウェザー(米国)を挑発して対戦を迫り、実現に結びつけた。マクレガー自身はボクシングの実戦経験はなかったが、ライセンスを取得し、1試合限りの復帰戦と宣言したメイウェザーと、公式戦として同年8月に対戦。技術差は歴然で10回TKOで完敗した。それでも話題性は抜群で、マクレガーはフォーブス誌が発表する18年のアスリート長者番付では9900万ドル(約109億円)を稼ぎ、4位に入った。

 同年10月にはUFCに復帰するが、ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)に痛恨の4回一本負け。19年3月には引退を表明した。暴行事件など私生活でのトラブルも多い「悪名高き」人物だが、現役復帰した今も総合格闘技界でナンバー1のスター選手であることには変わりない。

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