「ＲＩＺＩＮ．２０」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　シュートボクシング世界女子フライ級王者ＲＥＮＡ（２８）＝シーザージム＝が、リンジー・ヴァンザント（２６）＝米国＝と対戦し、３回４分４２秒マウントパンチによるＴＫＯで勝利した。ＲＥＮＡは決着がつくとリング上にあおむけになり、声を上げて号泣した。

　両者は６月に米ベラトールで対戦。ＲＥＮＡはヴァンザントにバックマウントからリアネイキッドチョークを決められ、タップをせず失神一本負けという屈辱を味わっていたが、日本での再戦で雪辱を果たした。

　１回はテイクダウンを取られるもディフェンス。２回は打撃で優位に立ったが、後半は相手の三角締めに捉えらるも必死に耐えた。３回は相手のタックルを切った後にグラウンドでコントロールし、最後はマウントポジションからパンチを連打してコーナーストップとなった。

　リング上インタビューでは「リベンジマッチということと、大みそか最近、いい結果がないのと、いろいろあって、本当にすごくつらかったんですけど」と語った後、「２９日、お友達が、がんの闘病をしていたんですけど亡くなってしまって…今日も告別式に行ってからこの会場に来ました」と告白。「（亡くなった友人が）多分、見に来ていると思うので絶対に負けたくない、絶対に勝ちたいと強い気持ちで臨めましだ。本当にありがとうございます」と感謝し、「また勝てるように努力するので、皆さん来年もまた宜しくお願いします」と締めくくった。