日本ラストマッチ!ヒョードル感謝のKO星 思い出深い「さいたまSA」有終で感激

 「総合格闘技・ベラトールMMAジャパン」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 UFCと並ぶ米国の大手総合格闘技団体ベラトールとRIZINの共催大会が行われ、元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(43)=ロシア=が、日本での最後の試合で元UFC世界ライトヘビー級王者クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(41)=米国=に1回2分44秒でKO勝利を飾った。ベラトールのスコット・コーカー社長(57)は21年初頭にモスクワでヒョードルの最後の試合を行う見通しを示した。

 世界の総合格闘技をリードしていた2000年代の日本で大活躍した2人が初対戦。体重120キロと全盛期からかなり増量したジャクソンに対し、ヒョードルは開始から2度、3度と連打を浴びせて優位に試合を進める。最後は右フックを顔面にたたき込み、2分44秒で勝負を決めた。

 ヒョードルは冷静な表情を崩さなかったが、勝ち名乗りを受けると笑顔。「これが日本の皆さんに直接見ていただく最後の試合。日本でデビューして長いキャリアを築き上げ、皆さんと最後の試合を分かち合えたこと、何よりうれしく思う」と観衆に感謝した。

 思い出深い会場で有終の美を飾り「さいたまスーパーアリーナの試合に何度も出場したし、この会場で終えられることに感激している」としみじみ。最も思い出深い日本での試合にアントニオ・ロドリコ・ノゲイラ(ブラジル)戦を挙げた。

 ベラトールとの契約は残り2試合。今後については「少し休んで、自分のチーム陣とこれから育成のことを考える」と話した。ベラトールのコーカー社長は「来年の夏の終わり頃に欧州か中東で一つ、21年の初頭にモスクワで最後の試合を行う」とのプランを示した。

 ◆エメリヤーエンコ・ヒョードル 1976年9月28日、ウクライナ・ルビージュネ出身。柔道、サンボで活躍した後、総合格闘技に転向。00年に日本のリングスに参戦し、ヘビー級と無差別級の王座を獲得した。02年6月にはPRIDEに参戦。03年3月にはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)からPRIDEヘビー級王座を奪取した。12年6月に引退したが、15年大みそかのRIZINで復帰。その後はベラトールを主戦場に活動した。身長183センチ。

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